【CZUR Shine(シーザーシャイン)レビュー】多機能「非破壊」スキャナーで本や雑誌を裁断不要で瞬時にスキャン!
皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
仕事やプラベートで、本や雑誌、漫画などを『スキャンしてデータ保存したい』と思うことがたくさんありました。
真っ先に思いついことが裁断機とドキュメントスキャナーの購入でした。しかし、しっかりとしたものを選ぶとコストも10万円近く…
何よりもスキャナで読み込むためには、本を裁断して「破壊」しなければならないのです。
そして子どもが生まれて今まで、子どもの描いた作品や手紙の扱いにも悩んできました。
保育園で作った作品だけでなく、家庭でも日々、お絵かきをするので収納場所はパンパンです。
ドキュメントスキャナで読み込むことも考えましたが、中には「クレヨン」で描いた作品もあります。クレヨンは色が移りやすいので、スキャナなどの機械の中を通すと、故障の原因になりそうです。
そんな時に出会ったのがこの『CZUR Shine(シーザーシャイン)』。
本や雑誌等を裁断する必要無く、瞬時にデジタル化が可能で、WordやExcel、PDFにも出力出来るCZUR TECH(シーザー テック)社のオーバーヘッドスキャナーです。
ソフトウェアが見開きページを開いた際の歪みを認識し、スキャン画像を自動的に平坦化。従来のスキャナーが苦手とする見開き中心部を綺麗にデジタル化してくれます。
裁断をしなくても自動的に見開きを分割してくれます。
というわけで本日はクラウドファンディングサイト「Makuake」にて応援購入することで手に入れることが可能な『CZUR Shine(シーザーシャイン)』について紹介していきたいと思います。
では一緒に見ていきましよう!
『CZUR Shine(シーザーシャイン)』はクラウドファンディングサイト「Makuake」にて販売されています。
まだこの世に出ていない、他の人が持っていない、そんな製品を購入できるクラウドファンディング。ぜひ応援購入して到着までのワクワク感を楽しみましょう!
なお、『CZUR Shine(シーザーシャイン)』は9月18日現在で目標額の8319%もの応援購入を集めている大人気の製品です。
購入は2020年11月の初旬まで可能となっています。
↓ タップして読みたい項目へジャンプ ↓
CZUR Shine 同梱物
化粧箱は黒いカラーリングでしっかりとした作り。安っぽい感じはなくかなり好印象です。開封のワクワク感が高まります。
箱を開けるとしっかりと緩衝材としての内蓋に守られています。
内蓋を開けると、マニュアルや本体の姿が現れます。
マニュアルと本体を取り出すと、その下には付属品の箱が現れます。
作業マットはA3サイズで、適度な重さと滑り止めの質感が良い感じです。
その他の同梱物はそれぞれのボックスに収納されています。
PC接続用のUSBケーブルです。規格はUSB-Type Bです。
ケーブルには「CZUR」のロゴが。黒と金メッキのコントラストにもこだわりを感じます。
スキャン用のフットペダルです。ソフトウェア上のボタンをクリックする方法以外に、フットペダルを踏むという物理的な方法でスキャンをすることができます。
足でボタンを押すことでスキャン可能なので、両手でスキャンしたい本を押さえながら、簡単に素早くスキャンをすることができます。
こちらはページを抑えるための、指サックです。
指サックでページを抑えれば、スキャンに映り込んでも指サックは自動で削除されます。
CZUR Shine 外観
本体はブラックとブルーのカラーリングで非常にクールな印象です。金属とプラスチックの本体は安っぽさはなく、なかなかの仕上がりです。
収納時は基台から伸びた「メインバー」と「クロスバー」が並行になり、コンパクトに収納できます。
基台(ベース)には通電を示すパワーランプと、ライトのオンオフや明るさの調整を行うホームボタンが配されています。
基台の背面には配線を通すための穴が開けられています。
裏から見ると、フットペダル用のUSB-Aポートと本体用のUSB-Bポートがあることがわかります。
接続する時は、ケーブルを穴に通します。
穴を通すことでスッキリときれいに配線することができます。
クロスバーを起こすと、このような形に。
クロスバーを裏返して見てみると、スキャン用のメインカメラ1基とLEDライト2基があります。
メインバーは伸縮可能です。
メインバーを伸ばすと74mm高く、メインカメラを設置できるようになります。
デスクに置いておく時に邪魔にならない大きさとデザインです。
デスクの上に出しっぱなしでオッケーです。
スキャナとして使わない時でもデスクライトとして使用できます。
実はこれがかなりメリットと感じました。
通常、スキャナは大きくて使用しない時、結構場所をとります。『CZUR Shine』ならデスク上に置いておいても邪魔にならず、デザインもおしゃれ。何よりライトとしても使えます。
※ライトとして使うには接続したPCの電源が入っている必要があります。
CZUR Shine スペック
CZUR Shine(シーザーシャイン)のスペックは以下の通りです。
高さは335mmから410mmで伸ばせます。
製品名 | CZUR Shine (シーザーシャイン) |
本体サイズ | 117 × 158 × 335〜410(mm) |
重量 | 1000 g |
センサー | CMOS |
画素数 | 1300万 |
解像度 | 4160 × 3120 |
プレスキャン | 0秒 |
スキャンサイズ | ≦A3 |
スキャン速度 | ≦1秒 |
フォーマット | JPG |
カラー | 24 bits |
動的ファイル出力形式 | MP4(1600*1200、1920*1080) |
静的ファイル出力形式 | JPG,PDF,Searchable PDF,Word,Excel |
DPI | A4 340,A3 245 |
ビデオストリーム形式 | MJPG |
ビデオパラメーター | MJPG 4160 × 3120@10fps |
USB Type | USB 2.0 |
LEDライト | Natural Light + LED Fill Light |
光量調整 | 無段階調整 |
フォーカスモード | 自動 |
対応のOSはWidows/Macの両方に対応しています。
CZUR Shine インストール
『CZUR Shine』にはPC用のソフトウェアのインストールディスクが同梱されています。
しかし、現段階で僕の手元にあるディスクは、旧バージョンらしく、オンラインでインストールするように、との事でした。
『Makuake』のクラウドファンディングで購入者の手元に届くときには、最新のインストールディスクになっているのか、同様にオンラインからのインストールなのか…、どちらにしても手順は簡単で大きな問題とは言えません。
Windowsで使用する際の、必要なスペックは上記の通りです。
こちらはMacで使用する場合の必要スペックです。
ソフトウェアをダウンロードして初回起動すると、シリアルナンバーの入力を求められます。
これでインストール終了で、使い始めることができます。
CZUR Shineでスキャン
実際にスキャンを行うために準備をします。マットを敷き、『CZUR Shine』をPCに接続します。
CZUR Shineのソフトウェアを立ち上げ、スキャンをクリックします。
スキャンのモードを選択します。
- フラットペーパー:チラシやレジュメなどの平らな紙を1枚から複数枚まで同時にスキャンするモード
- 湾曲した本:本を見開きで湾曲を補正しながらスキャンしてくれるモード
- 結合側:身分証や証明書のスキャンを行う際、表面と裏面のデータを2度に分けてスキャンし、結合して出力してくれるモード
- 手動範囲指定:範囲を手動で調整できるので例えば、資料の中のこの表だけ、などの範囲を限定してスキャンするモード
- 元のまま処理しない:その名の通り、そのままの画像を保存してくれるモード
スキャンのモードを決めたら、あとはスキャンボタンをクリックするか、フットペダルを踏むかで、スキャンを進めていくだけです。
平らな紙をスキャン
平らな紙をスキャンしてくれる「フラットペーパー」を使います。一瞬で読み取りたい紙を認識てくれます。自動的に縦横を整えてくれるので、細かい位置を気にせず適当に設置できるので非常に楽でした。
複数の対象を個別に認識して、個別に保存してくれるので非常に便利です。例えば、領収書の管理などでも、一瞬で複数の紙を読み込んでくれます。
切手も10枚以上同時に読み込んでくれます。
見開きの本をスキャン
見開きページを自動的に左右に分割(非分割可能)して保存してくれます。
そして、見開きページを抑えている指(または指サック)を画像中から検出して自動的に削除して保存します。
表裏をスキャンして一枚にまとめる
身分証や証明書のスキャンを行う際、表面と裏面のデータを2度に分けてスキャンし、結合して出力する事が可能です。スキャン後の結合作業の必要がなく、便利です。免許証や保健証のスキャンに活躍します。
OCR(光学文字認識)機能
取り込んだ画像から文字を認識し、WordやExcel、PDFに出力する事が可能です。
認識精度は一般的に難しいとされる日本語で90%程と高く、対応言語数は180以上。
教育・研究機関、弁護士や公認会計士等の士業、医療機関など、紙で管理している情報のデジタル化を推進されている業種で特に役立つ機能です。
欠損部補完機能
少し破けたり、折れ曲がってしまった書類も設定一つで綺麗にデジタル化してくれます。書類の欠けている部分をソフトウェアが自動的に補完します。
破れた部分に絵や文字がある場合は、不自然な仕上がりとなってしまいますが、ページの白地が破れているときなどには有効です。
レコーディング機能
本体にマイクが内蔵されており、レコーディング機能でスキャン画面の動画(MP4)を保存可能です。テレビ通話アプリ等にカメラとして認識させる事で、リモートでのオンライン会議やセミナー、講義などにも活用できます。
スキャン後の修正機能
自動スキャンの性能も高い『CZUR Shine』ですが、スキャン後もソフトで修正が可能です。
ソフトウェアを使って、スキャン後のデータの補正が可能です。
カラーモードでは色調の調整が可能です。
回転するでは画像の回転ができます。
品質ではコントラストやシャープネスなどの調整ができます。
重複するエッジのトリミングは見開きの厚い本をスキャンした時にできるページの重なり部分をトリミングで消すことができます。
トリミングは不要部分を切ることができます。通常にカット(消去)するだけでなく、クリア(ホワイトアウト)を選べば、指定の箇所を消去ではなく余白化してくれます。
標準化はA4などの一般的なサイズに変換してくれます。
ウォーターマークは画像に「すかし」を重ねてくれるので、画像を盗用されたくないときなどに便利です。
シーン別の使用感
見開きの本の補正力は高い
これは見開きの本を自動的に補正・分割してスキャンしたページです。歪みも少なく、綺麗に読み込まれています。
このように、見開きの本をスキャンし補正してくれる能力は非常に高いと感じました。
フットペダルで両手が空くこと、ある程度適当に進めてもソフトウェアが補正してくれることなど、簡単にスキャンできる作りになっています。
もちろん、全てを裁断して読み込むドキュメントスキャナと比較すると、歪みのなさとスピードでは負けます。
しかし、何より原本を破損しないで、ある適度のスピードで進められることはバランスが良いと感じました。
子どもの作品をデジタル化して保存
個人的に、このような形のスキャナで期待することとして「子どもの作品のデジタル化」がありました。
我が家には子どもが2人いるのですが、保育園での製作物などが返却されると結構な量になります。
そして自宅でも絵を描いてくれたり、手紙を描いてくれたり嬉しいのだけれど、保管に困るようになってきます。
そこで一般的なのは「写真に撮って保存」かと思いますが、他の写真に埋もれていってしまうので、探すのが難しくなってしまう問題も…
紙をローラーで飲み込んでいくドキュメントスキャナでは折り紙を貼った制作や、クレヨンで描かれた絵では故障の原因にもなりかねません。
この『CZUR Shine』は子どもの製作の保存、管理も簡単でした。
取り込んだデータをまとめたPDFにして書き出せば、管理も簡単です。
漫画のスキャン(自炊)には不向き
一方で、漫画のデジタル化(自炊)には不向きだと感じました。
見開きの漫画をスキャンするためには、漫画を開いた状態で抑えなければなりません。
しかし、漫画の多くが左右に余白がなく、ギリギリまで絵が描かれています。
同梱された指サックを使うと、自動で隠れた部分を補正してくれますが、その部分の絵が消えてしまいます。
漫画自体は伏せますが、赤丸の部分が指(もしくは指サック)で押さえた部分です。
補正しようと試みてくれますが、うまくいきません。
ただ、これは『CZUR Shine』の性能が悪いということではなく、非破壊のまま見開きの本をスキャンするオーバーヘッドスキャナの特性ゆえに言えることだと思います。
まとめ
今回は「【CZUR Shine(シーザーシャイン)レビュー】本や雑誌を裁断不要で瞬時にスキャンできる、多機能「非破壊」スキャナー」について書いていきました。
『CZUR Shine(シーザーシャイン)』は原本を裁断するなどの破壊をせずに、見開きの本をスキャンできるオーバーヘッドスキャナです。
その読み取り性能、補正技術が高く、ユーザーはとても簡単に、スキャンをすることができます。
フットペダルなど、スムーズにそして瞬時にスキャンできる工夫が随所に散りばめられているので、家庭でも職場でもかなり重宝する、そんな製品でした。
コンパクトで、デスクライトとしても使えるので、置き場所などもスペースを取らず、かなりおすすめです。
以上、ヨッシーでした。