【ピクセラ Xit AirBox(XIT-AIR110W)レビュー】TV視聴の幅が広がるpopIn Aladdin 推奨チューナー(nasneとの比較あり)
皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
今日は我が家に設置したシーリングライト型プロジェクター『popIn Aladdin 2』が公式で推奨するテレビチューナーのお話です。
とは言ってもpopIn Aladdin 2にはアンテナ線を繋ぐポートはないのです。
そうなんです。今日、紹介するピクセラ社の『Xit AirBox(サイト エアーボックス)』は「ワイヤレステレビチューナー」と銘打った製品なんです。
一般的なテレビは「スクリーン(画面)」にテレビの映像データを受診する「チューナー」が組み込まれています。
『Xit AirBox(サイト エアーボックス)』は通常のテレビのようにスクリーン(画面)はなく、チューナーのみの製品です。
テレビの視聴はWi-Fi経由で『Xit(サイト)』アプリをインストールした端末(スマホ、タブレット、PCなど)で行います。
『Xit AirBox(サイト エアーボックス)』があれば自宅や出先でテレビ視聴や録画を楽しむことができます。
では早速見ていきましょう!
Xit AirBox 概要
『Xit AirBox(サイト エアーボックス)』はPIXELA社が販売するワイヤレステレビチューナーです。
その中でも『XIT-AIR110W』は人気のシーリングライト型プロジェクター「popIn Aladdin」に対応した新モデルです。
外観
外箱はポップなデザイン。右上に「popIn Aladdin公式推奨」の文字が入ります。
シンプルなデザインです。正面には電源ランプ、ステータスランプ、リセットボタンが配置されています。
背面には各種ポートが配置されています。
上から、Micro B-CAS、外付けHDD用のUSB、LAN、TVアンテナ、電源ケーブル(DC)となっています。
サイズは約60 mm(W)× 120 mm(D)× 127.6 mm(H)(突起部除く)と、コンパクトに仕上がっています。
同梱物
AC電源アダプタとLANケーブルが付属しています。
mini B-CASカードとセットアップガイドです。
mini B-CASカードは初めて見たのですが、通常のB-CASカードよりかなり小さいです。
スペック
高さは127.6mm、奥行きは120mm、幅は60mmとコンパクトに仕上がっています。
家庭の配線状況によってはテレビ台などの目のつくところに置かなかればならないので小さいのは嬉しいですね。
以下、スペックの詳細を表にしました。
製品名 | Xit AirBox(サイト エアーボックス) |
---|---|
型番 | XIT-AIR110W / XIT-AIR110W-EC / XIT-AIR110W-Z |
一般名称 | ワイヤレス テレビチューナー |
外形寸法 | 約60 mm(W)x 120 mm(D)x 127.6 mm(H) (突起部除く) |
質量 | 約170g |
消費電力 | 最大12W |
電源 | 本体:DC 12V ACアダプタ:AC 100V 50 / 60Hz |
使用温度範囲 | 温度:0℃~40℃ 湿度:5%~90%RH(結露なきこと) |
チューナー数 | 2※1つは視聴専用、1つは録画 |
対応ハードディスク 容量 | 2TB(最大) |
インターフェース | アンテナ入力×1(F型コネクタ) ※地上デジタル・BS / 110度CSデジタル混合タイプ ※BS / CSアンテナへの電源供給には非対応 LAN×1(10BASE-T / 100BASE-TX) 電源×1(DC入力)USB×1(Type A) |
受信放送 | 地上デジタルテレビ放送(ISDB-T) ※周波数変換パススルー方式対応 BS / 110度CSデジタルテレビ放送(ISDB-S) |
取得規格 | VCCI Class B |
内容品 | 本体・ACアダプタ・LANケーブル セットアップガイド(兼保証書) mini B-CAS カード(使用許諾書添付) ※アンテナ線は付属していないため、 市販のF型コネクタのケーブルを準備してください |
別途用意するもの | アンテナ線高速インターネット無線LANルーター |
チューナー数は2ですが一つは視聴用、もう一つは録画用なので同時に2番組録画することはできません。
対応する外付けHDDは2TBまでとなっています。
配線
電源を入れる前にまずは順番に配線していきます。
mini B-CASカードをこの向きで…
入れます。
LANケーブルを接続します。
その下にアンテナケーブルを接続。
録画をせずにTVの視聴のみならば、このまま電源アダプタを繋げて終了です。
僕が用意したのは『BUFFALO HD-LE2U3-BA』、2TBの容量のものです。XITの公式サイトでも動作確認済みの製品です。
mini B-CASの下に外付けHDDを繋いだら、電源ケーブルを繋げると電源が入ります。
初期設定
電源スイッチはないので電源ケーブルをコンセントに繋げると自動的に電源が入ります。
その後の設定はアプリから行います。
『Xit AirBox(XIT-AIR110W)』が対応しているのは(=アプリが用意されているのは)、Windows、Android、Fireタブレット、Mac、iOSと多様です。
今回はiPhoneで使用してみます。
まずはAPP Storeで『Xit wireless』をダウンロードします。
起動するとまず、動作履歴の送信について同意を求められます。
チューナーの準備(配線)が終わり、iPhoneがWi-Fiに繋がっていれば「次へ」。
すると勝手に同じネットワーク上にあるチューナー(XIT-AIR110W)を検索してくれます。
該当するチューナーが見つかるので、選択します。
チューナーにアップデートが必要な場合、ここで表示されるので、ファームウェアを更新します。
ファームウェアの更新に多少、時間がかかります。
ファームウェアの更新が終わり、接続も完了しました。
次に視聴する地域を選択してチャンネルをスキャンします。
「神奈川県」のチャンネルでスキャンをしてくれています。
スキャン終了→『スキャン結果』を確認します。
地デジ、BS、CS共にしっかりとスキャンしてくれ、視聴可能な状態になりました。
僕は録画用に外付けHDDを接続しています。初期設定として初期化をします。
これで全ての準備が整いました。
視聴・録画
では、実際にiPhoneで『Xit Wireless』のアプリを立ち上げてみましょう。
しっかりとテレビが映ります。縦型表示だと、下にテレビ番組表が表示されています。
というわけでiPhoneを横向きにすると、全画面に表示されました。
この場合は画面をタップすると、番組表が表示されます。左右にスワイプしてみたい番組をタップすることでチャンネルを変更できます。
黄緑色の『MENU』部分をタップすると、番組表などのメニューが表示されます。
左からテレビ視聴、番組表、録画リスト、録画予約、設定となっています。
番組表は番組ロゴなどが表示されており、パッと見て見たい番組を探しやすいと感じます。
録画リストは新しいものから表示され、ジャンルからの検索も可能です。
予約も簡単です。新規予約をタップすると「番組表から予約」か「タイマー予約」を選ぶことができます。
番組表から予約する場合は番組表絡みたい番組をタップ、予約の仕方(1回のみや毎週月曜日)などを選択して「登録」するだけです。
タイマー予約は具体的な内容を時間で設定して行くのものです。
多数のデバイスで視聴可能
前述の通り、『Xit AirBox(XIT-AIR110W)』は多くのデバイスに対応しており、様々な機器で視聴が可能です。
- Windows
- Android
- Fireタブレット
- Mac
- iOS
このように、主要なデバイスにほどんど対応しているので、視聴するデバイスに困ることはあまりないと思います。なお、各デバイスの対応バージョンについてはこちらをご覧ください。
公式HPからMac用のアプリをダウンロード&インストールすることでMacでの作業中にもTVの「ながら見」ができました。
使っていないけれど眠っていたAndroid端末にも「Xit Wireless」をインストール。
無事に視聴できました。
眠っていた古いFireタブレットでは公式アプリを検索しても表示されないためインストールできませんでした。
調べてみると持っているのは2013年モデルのKindle Fire HD(第3世代)で同年発売の中でも最も低スペックなモデルです。
同じ2013年モデルでも、Kindle Fire HDX (2013, 第3世代), Kindle Fire HDX 8.9 (第3世代)は視聴の対応モデルに入っていました。
さらに今人気のシーリングライト型プロジェクター『popIn Aladdin』が公式推奨するチューナーになっているので、popIn Aladdinを持っている方はプロジェクターの大画面でテレビ視聴を楽しむことが可能です。
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現在の設置状況的に扉のある壁面で段差ができてしまっていて申し訳ありませんが、通常ならしっかりと表示され、視聴が可能です。
「nasne」との比較
『Xit AirBox』のようなワイヤレスチューナーは他社からも発売されています。中でも最も有名なのがSONYの『nasne』かと思います。
元々、とても人気の製品で僕自身も所有していますが、間違いなく買って損ない製品でした。残念ながら現在では生産終了となり、ネットではプレミア価格で売られたりしています。
そして2020年10月7日、「BUFFALO(バッファロー)」がSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から「nasne(ナスネ)」を継承し、2021年春に発売することが発表されました。
詳細については今後、発表されるようですが、非常に嬉しいニュースです。
本体=ハードウェアはバッファロー製のものが発売されるようですが、torne(トルネ)オンラインサービスやtorneアプリケーションは継承されていくようです。
では、購入の選択肢として『Xit AirBox』は『nasne』と比べて使い勝手などはどうなのでしょうか?
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価格比較
『nasne』は販売当初、1TBのHDD内蔵モデルで22,000円(税別)=現在の税率で24,200円でした。視聴用のアプリ『Torne』こそ無料でしたが、視聴再生機能は600円、録画の書き出し機能は840円で機能追加ができました。その他、PCで視聴するアプリは年間2,000円など何かとお金がかかったのも事実です。
一方、『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』は税込15,800円です。ただ、こちらはHDDが内蔵されていないので外付けのHDD(1TB)がおよそ5,000円〜6,000円で購入可能なことを考えると、『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』の方が安いです。
現状では購入後も追加の出費なく多数のデバイスで視聴できたり、アプリでの視聴につか料金が必要ないなど、全体的なコストは『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』の方が優れています。
ただ、今後、BUFFALOがnasneに対してどのような価格設定をしてくるかによって状況は変わるかも知れません。
サイズ比較
サイズに関しては本体だけ比較しても、SONYの『nasne』の方が小さいです。
さらに『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』は録画のためには外付けのHDDが必要です。そのため設置スペースや電源の確保など、HDD内蔵の『nasne』のほうが優れていると感じました。
こちらもバッファロー製のnasneは未知の部分があるので、今後行かが変わる可能性もあります。
アプリの使い勝手
アプリの使い勝手については同等と感じました。ユーザーインターフェイスなどどちらもすっきりしていて、直感的に使用できます。
『nasne』は有料の追加機能ではありますが、録画の書き出しが可能す。事前にダウンロードしておけば、ネット回線のないところでも録画番組の視聴ができます(Xit AirBox では不可)。
一方、『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』はスマホの縦表示で「ながら見」が可能です。テレビを視聴しながら、その下でブラウザを開き、ネットの閲覧ができたりします。
ただ、『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』のアプリはリモート視聴の設定から90日以内に自宅での視聴がなかった場合、「リモート視聴の有効期限が切れています。」と表示され、外出先での視聴ができなくなってしまう仕様となっています。
再度外出先で視聴するためには一度、自宅で視聴する必要があります。外出先での使用を続ける場合は、定期的(90日以内)に自宅での視聴をしなくてはなりません。
nasneとXit AirBoxどちらを買うべき?
『Xitシリーズ』は非常に優れた製品で、使い勝手や機能、安定性を含めて「nasne」ユーザーの僕としてもほとんど不満がありませんでした。
どうしても書き出し機能(録画した番組を端末にダウンロード、保存してオフラインでも動画を楽しむ機能)が必要なら『nasne』がお勧めです。
一方で、録画をしない人はHDDを内蔵していない分、『Xit AirBox (XIT-AIR110W) 』の方が低価格です。
どちたも使い勝手はよく、よくできているのでこれらの点を考慮してを購入を検討するといいかも知れません。
まとめ
今日は「【ピクセラ Xit AirBox(XIT-AIR110W)レビュー】TV視聴の幅が広がるpopIn Aladdin 推奨チューナー(nasneとの比較あり)」について書いてきました。
ピクセラ Xit AirBox(XIT-AIR110W)はスマホやタブレット、プロジェクターとWi-Fi接続することでテレビや録画の視聴ができるワイヤレスチューナーです。
本体はシンプルかつ小型、設定も難しくないので導入しやすいワイヤレスチューナです。ダブルチューナーで視聴と録画も同時に可能です。また、スマホやタブレットなどでテレビ番組を視聴することが可能で、外出先でも楽しむことができます。
予約の設定などもスマホからできるので、出先で急遽、録画したいなどの時に便利です。
録画番組をスマホなどに保存してオフラインで楽しむことはできませんが、対応するデバイスもWindows、Android、Fireタブレット、Mac、iOSとほとんどの端末に対応しています。
人気のプロジェクター、popIn Aladdinが公式推奨するワイヤレスチューナーなので、かなりお勧めです。
以上、ヨッシーでした。