【Anker Nebulaシリーズ 比較&レビュー】人気のアンカー製プロジェクター15機種を徹底比較
皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
我が家では雨の日など外に出られない日には、プロジェクターを使って子どもたちと一緒に動画鑑賞を楽しんでいます。
そこで今日は自宅での動画鑑賞をより、楽しくしてくれるAnkerのプロジェクター、「Nebula」シリーズを紹介したいと思います。
大きく高性能なものから、小型軽量で準備も簡単、持ち運びができ、子どもと楽しめるものまで幅広いスペックのプロジェクターが発売されています。
その数、なんと15種類!
日本でのモバイルプロジェクターブームの火付け役と言ってもいい、Ankerのプロジェクターシリーズを全て紹介していきたいと思います。きっとお気に入りの機種が見つかりますよ!
早速見ていきましょう!
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Ankerのプロジェクターは3分類・15種類
コロナ禍の巣篭もりなどで人気となったモバイルプロジェクター、コロナの影響も落ち着いた今でも、家庭での楽しみの一つとしてプロジェクターの人気は続いています。
モバイルバッテリーなどで有名なAnker社が販売するプロジェクター「Nebula」シリーズはその火付け役とも言える存在。コロナ禍以前からモデルを増やし、まさにモバイルプロジェクター界のパイオニア的存在です。
ちなみに「Nebula」はネブラではなく、ネビュラと読みます!
そんなAnkerのプロジェクターも現在では、モバイルプロジェクターとホームプロジェクター、そして新たに追加されたシーリングライト型の3つに分かれてます。
モバイルプロジェクター
Nebulaシリーズの代名詞ともいえるバッテリーやスピーカー内蔵のモバイルプロジェクターシリーズです。電源や配線が必要ないフットワークの良さが魅力。現在、Ankerのモバイルプロジェクターは11機種あります。
- Nebula Capsule 3
- Nebula Mars 3 Air
- Nebula Capsule 3 Laser
- Nebula Mars 3
- Nebula Vega Portable
- Nebula Capsule II
- Nebula Capsule Max
- Nevula Capsule Pro
- Nebula Capsule Apollo
- Nebula Capsule Astro
- Nebula Capsule
ホームプロジェクター
バッテリーは内蔵しておらず、家庭などで据え置きや天吊りで設置して使うタイプのプロジェクターシリーズです。現在、Ankerから販売されているモデルは3機種になります。
- Nebula Cosmos Laser 4K
- Nebula Cosmos
- Nebula Cosmos Max
シーリングプロジェクター
天井照明とプロジェクターが一体となった場所を取らないプロジェクターがシーリングプロジェクターです。
一度設置してしまえば普段は照明として使えますし、使いたい時にはすぐに使える手間いらずなプロジェクターです。
現在は『Nebula Nova』の1機種です。
- Nebula Nova
選ぶポイントはOS・明るさ・解像度
ポイント1:OSの違い
AnkerのプロジェクターにはOSが内蔵してあり、プロジェクター単体で様々な機能を持っています。とはいえ、発売時期や価格帯によって搭載しているOSが異なり、それによってできることも変わってきます。まずはOSについて知り、自分はどのOSが必要なのか決めていくといいと思います。
Google TV | Android TV | Android | |
アプリの入手 | Google Playストア | Google Playストア | Aptoid TV |
対応アプリ数 | 多い | 多い | 少ない |
インターフェイス | 全アプリからのおすすめ | アプリ毎 | アプリ毎 |
Google Homeとの連携 | ⚪︎ | – | – |
ペアレンタルコントロール | ⚪︎ | – | – |
Android
Android OSはモバイルプロジェクターが流行り始めた頃(2019年頃)多く使われてたOSです。性能も抑えたモデルに搭載されていることが多く、価格が安くて購入しやすいのがポイント。ただ、Google Playストアに対応しておらず、Aptoid TVという独自のストアからアプリをインストールする仕様になっています。そのため動画配信サービスのアプリなどでも対応していないものも多く、やりたいことがでしないジレンマもあるOSです。Androidと名がついていますが、一般的なAndroidスマホで使えるアプリをイメージしていると、少しズレがあるかも知れません。
Android TV
Android TVはスマートTVや少し価格帯の高いプロジェクターに搭載されているOSです。特徴的なのはAndroid搭載のものと異なりGoogle Playストアからたくさんのアプリをインストールできる事。特に動画視聴に関しては対応アプリが多く、プロジェクターとして使う上で満足度の高いOSです。
Google TV
Google TVは最近、Android TVから置き換えが進んでスマートTVなどに搭載され始めているサービス。Google のセットトップボックス『Chromecast With Google TV』にも搭載されています。こちらは厳密にはOSではなく、Android TVをベースにしているプラットフォームのようです。そのため、できることのほとんどはAndroid TVと同じです。若干違うところは①全アプリから横断的に検索、ホーム画面におすすめを表示してくれる、②スマホアプリGoogleHomeと連動し、スマホから検索などができる、③ペアレンタルコントロールができ、子どもの試聴時間をコントロールできる、といった3点が挙げられます。
ポイント2:明るさの違い
プロジェクター購入の際、大切な要素のひとつに「明るさ(輝度)」があります。
輝度は「ルーメン」という単位で表されますが、投影する時の使用環境や投影したいスクリーンの大きさによって必要な「ルーメン=明るさ」が変わってきます。明るさの選び方と用途が合わないと、日中使おうと思っても使えなかったり、画面を大きくしようとすると白っぽくなり、望んだ様な表現が得られないことがあります。
- ルーメンの違いについて(タップして開く)
-
プロジェクターの明るさについて様々な表現方法があります。そのため、単純い比較できずの困ることがあります。今現在で使用されているプロジェクターの明るさを表す数値はルーメン、ANSIルーメン、ISOルーメン、そしてCVIAルーメンがあります。それぞれの違いは以下の通りです。
- ルーメン
プロジェクターに必要なライト、つまり光源そのものの明るさを示す規格です。一般的によく聞くルーメンという単位は、一見、明るさの指標となるように思えますが、あくまでメーカーの公表値でしかなく明確に統一された基準ではありません。
そのため、ルーメンの値が同じでもA社よりもB社の方が明るいということがあります。
このような状況のため、同じメーカー内の製品であればルーメンで比較することはできるのですが、他社のものと比較しようとすると難しいといった規格です。 - ANSIルーメン
「ルーメン」の問題を解決するためにできた規格、ANSIルーメンはアメリカ国家規格協会(The American National Standards Institute)が定めた規格です。
投写するスクリーンや壁などの面を縦横3区画の9分割に分け、9面全ての中心部の明るさを計測し、平均照度で算出しています。投影面の明るさになりますので、光源そのものではなく、壁に照射した映像、つまり実際に目で見ている明るさを表現しています。「ルーメン」に対して非常に小さく表現される(例えば1,000ルーメンが100ANSIルーメン)規格です。 - ISOルーメン
ISOルーメンは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定めた規格です。
ANSIルーメンは1990年に規定されましたが、その後ISOルーメンに引き継がれました。そのためANSIルーメンと同じ投影面での測定に加えて、クリア基準がさらに厳格化されています。 - CVIAルーメン
CVIAルーメン(China Video Industry Association)は、中国で2023年春に新たに定められた規格になります。
測定方法はANSIルーメンと同じ9分割に分けられた投影面の中央値から算出しますが、それに加え、出荷時に表示値の80%を下回ってはならないなどANSIルーメンよりもクリア基準が厳格化されています。
- ルーメン
AnkerのプロジェクターはANSIルーメンで表現されています。一般的にプロジェクターは明るさが大きくなるほど、価格も高くなります。もちろん明るい方が良いですが、予算もありますので、値段とのバランスを考えて選択すると良いです。
家庭で使う際、主に夜や部屋を暗くして使うのであれば、200〜300ANSIルーメンでもある程度は満足する映像が得られます。
昼間の明るい室内で視聴したいとなると最低でも1,500ANSIルーメン以上は欲しいところ。理想を言えば2,000ANSIルーメンを超えて欲しいです。
こちらは1,500ANSIルーメンのプロジェクターを晴れの日の昼間にカーテンを閉めて使用したものです。
ちなみに光源についてはLEDが一般的ですが、最近ではLaserタイプのものも出てきています。
こちらも用途に予算に合わせて選ぶと良いですね。
ポイント3:解像度の違い
解像度に関してはテレビでお馴染みの4K画質やフルハイビジョン画質といった映像の精細さのことです。モニターやプロジェクターの場合、画面(投射面)の中の総画素数で表します。ちなみに4Kは3840×2160、フルHDは1920×1080となります。
4K | フルHD | HD | スタンダード |
3840×2160 | 1920×1080 | 1280×720 | 854×480 |
プロジェクターでも同様に解像度が高い方が綺麗な映像を映してくれますが、価格も高くなります。
Ankerモバイルプロジェクター比較
モバイルプロジェクターの最大の特徴はそのコンパクトさとフットワークの軽さにあります。バッテリー内蔵で配線せずにすぐに使うことができるのが特徴です。バッテリーを内蔵していながらも小型のものが多く、自宅以外でもアウトドアなどで使うことができます。
- バッテリー内蔵で外部電源なしでも数時間の投影が可能。
- 配線いらず、すぐに使える
- 小型のものが多く持ち運びができるので、自宅以外でも活躍する
- OSを内蔵しており、単体でYouTubeや動画配信サービスを楽しめる
小さな子どものいる家庭で、サッと出せるプロジェクターとしてオススメです!
Ankerのモバイルプロジェクターで一番最初に発売されたのは『Nebula Capsule』ですが、その後、続々と新機種が発売され、現在は11機種のラインナップ。
- Nebula Capsule 3
- Nebula Mars 3 Air
- Nebula Capsule 3 Laser
- Nebula Mars 3
- Nebula Vega Portable
- Nebula Capsule II
- Nebula Capsule Max
- Nevula Capsule Pro
- Nebula Capsule Apollo
- Nebula Capsule Astro
- Nebula Capsule
それぞれに特徴があるので、見ていきましょう。
まずはAnkerのモバイルプロジェクターを比較する表を作ってみました。現在のラインナップは11種類。とても充実していますが、スペック等近いものもあり、正直、どれを選べばいいか悩んでしまうこともあるかと思います。
製品名 | Capsule 3 | Mars 3 Air | Capsule 3 Laser | Mars 3 | Vega Portable | Capsule II | Capsule Max | Capsule Pro | Apollo | Astro | Capsule |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格 | ¥69,990 | ¥89,990 | ¥119,900 | ¥149,900 | ¥79,990 | ¥69,990 | SoldOut | ¥46,800 | ¥46,990 | ¥3,4990 | ¥39,990 |
光源 | LED | LED | レーザー | LED | LED | LED | LED | LED | LED | LED | LED |
搭載OS | Google TV | Google TV | Android TV 11.0 | Android TV 11.0 | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 | Android 8.1 | Android 7.1 | Android 7.1 | Android 7.1 | Android 7.1 |
解像度 | フルハイビジョン (1920 x 1080) | ハイビジョン (1280 x 720) | フルハイビジョン (1920 x 1080) | ハイビジョン (1280 x 720) | フルハイビジョン (1920 x 1080) | ハイビジョン (1280 x 720) | ハイビジョン (1280 x 720) | スタンダード (854 x 480) | スタンダード (854 x 480) | スタンダード (854 x 480) | スタンダード (854 x 480) |
投影 サイズ | 40-120インチ | 30-150インチ | 40-120インチ | 30-200インチ | 40-120インチ | 40-100インチ | 40-100インチ | 40-100インチ | 40-100インチ | 30-100インチ | 40-100インチ |
明るさ(ANSIルーメン) | 200 | 400 | 300 | 1000 | 500 | 200 | 200 | 150 | 200 | 100 | 100 |
スピーカー | 8W | 8W x 2 | 8W | 40W | 4W x 2 | 8W | 8W | 5W | 6W | 3W | 5W |
動画再生時間 | 約2.5時間 | 約2.5時間 | 約2.5時間 | 約5時間 | 約3時間 | 約2.5時間 | 約4時間 | 約3時間 | 約4時間 | 約2.5時間 | 約3時間 |
フォーカス | オート | オート | オート | オート | オート | オート | オート | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル |
台形補正 | 垂直:オート 水平:オート | 垂直:オート 水平:オート | 垂直:オート 水平:オート | 垂直:オート 水平:オート | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ |
サイズ | H160x φ78mm | H133xW122xD178mm | H167xφ83mm | H260xW160mm xD250mm | H59mm xW192xD192mm | H150xφ80mm | H150xφ80mm | H120xΦ68mm | H131xW65xD65mm | H91.2xD82xD89.2mm | H120xΦ68mm |
重さ | 850g | 1,700g | 950g | 4,500g | 1,500g | 740g | 740g | 470g | 579g | 380g | 470g |
オーディオ | Dolby Digital Plus | Dolby Digital PLus | Dolby Digital Plus | Dolby Digital PLus | Dolby Digital | Dolby Digital | – |
非常に多くの機種があり、わからなくなってしまうかも知れません。この後、Google TV・Android TV搭載モデルとAndroid搭載モデルで分けて紹介していきます。
ちなみに1,000gを切る軽量な円柱型のモデルには三脚を合わせることで角度調整がしやすくなり、さらに使い勝手が良くなります。
おすすめはManfrottoのミニ三脚PIXIです。
Google TV・Android TV搭載モデル
Nebula Capsule 3
『Nebula Capsule 3』は令和6年2月現在でAnkerが扱うプロジェクターの中で最も新しい機種です。
Android TVを搭載して非常に人気があった同社の売れ筋モデル『Nebula Capsule II』を順当に進化させたモデルになります。
主な変更点は以下の通り。
- OSの進化(Android TV 9.0 → Google TV)※使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度の進化(HD → フルHD)
- 最大投影サイズの進化(100インチ → 120インチ)
- 台形補正の進化(水平方向もオート補正)
これだけの進化がありながら、サイズ変更はほんの少し。高さが10mm、直径が2mm、重さが90gアップしましたが、まだまだ小型で持ち運びにも便利です。
欲を言えば、明るさ(輝度)が200ANSIルーメンと据え置きとなっており、300ANSIルーメン以上になって欲しかったところですが、シリーズに『Nebula Capsule 3 Laser』があるので棲み分けがあるのかも知れません。その分、価格は手頃に抑えられています。
とはいえ、これだけの性能がありながら缶飲料の500ml缶よりも背が低く、850g程度の重要で抑えられている点はまさにモバイルプロジェクターの王様的存在です。
さっとカバンに入れて、どこにでも持っていけるその携帯性はさすが、の一言です。
Nebula Mars 3 Air
『Nebula Mars 3 Air』はバッテリー内蔵のモバイルプロジェクターでありながら、音質や明るさ(輝度)も重視したモデルです。
- OSはGoogle TVなので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はHD
- 最大投影サイズは150インチ
- 台形補正は水平垂直ともにオート補正
- 明るさ(輝度)は400ANSIルーメン
- 8Wスピーカーを2つ搭載した迫力ある音質
このようにモバイルプロジェクターとしては非常に優れた性能を持っています。一方でサイズはモバイルプロジェクターとしては少し大きめかも知れません。
とは言ってもサイズがH133xW122xD178mm、重さ1,700gならばまだまだモバイルの部類。特に自宅内でさまざまな部屋で使う可能性があるならば、この性能でこのサイズはかなり魅力的。少しかさばりますが、自宅外に持ち出すことも可能です。
Nebula Capsule 3 Laser
Ankerのモバイルプロジェクターで唯一、光源にLEDではなくレーザーを使っている製品です。
- レーザー光源の特徴(タップして開く)
-
レーザー光源はLEDや水銀ランプの光源に比べて、小型で明るく(高輝度)、寿命が長いためメンテナンスが楽、そして瞬時の電源ON/OFFが可能です。
LED光源と同様に、熱を発しないため冷却ファンを必要としないため、プロジェクターの本体サイズを小さく抑えることができ、設置の利便性が上がります。
一方で、価格は高めになります。
本体の特徴は以下の通りです。
- 光源がレーザーのため、明るい
- OSはAndroid TV 11.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はフルHD
- 最大投影サイズは120インチ
- 台形補正は水平垂直ともにオート補正
- 明るさ(輝度)は300ANSIルーメン
レーザー光源で明るく、Anker製モバイルプロジェクターの売りでもある「小型」であることを大切にしながらも300ANSIルーメンを実現したモデルです。
価格は少し高めですが、Android TV 11.0搭載で使えるアプリも多くいので、明るいプロジェクターを気軽に持ち歩きたい方にはおすすめのモデルです。
Nebula Mars 3
Ankerのバッテリー内蔵のプロジェクターの中で異彩を放つ大きさと機能を持つモデルです。
- OSはAndroid TV 11.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はHD
- 40Wの高出力スピーカー(Ankerモバイルプロジェクターでは最大)
- 最大投影サイズは200インチ(Ankerモバイルプロジェクターでは最大)
- 台形補正は水平垂直ともにオート補正
- 明るさ(輝度)は1,000ANSIルーメン(Ankerモバイルプロジェクターでは最大)
- 最大5時間の長時間再生バッテリー
- 防災機能(ポータブル電源/ライト)
- IPX3の防雨性と底面の頑強性
Ankerのモバイルプロジェクターの中でも個性が強く面白いモデルになっています。サイズもH260xW160mmxD250mm、重さはなんと4,500gと全てが規格外。果たして「モバイル」と称していいのかも難しいところですが、その分、性能も規格外です。
特に面白いのは災害時やキャンプで役立つポータブル電源としての機能を持っていること。iPhone14を10回以上充電することができます。
このように他の機器に給電できるほどバッテリーが優秀なので、40Wのパワーを持つスピーカーと1,000ANSIルーメンの明るさをもつ光源を搭載していても5時間も動画鑑賞が可能です。
災害時やキャンプで役立つIPX3の防雨性も魅力です。
個性が目立つNebula Mars 3ですが、プロジェクターとしての機能もおまけ程度ではなく、むしろ最上級です。
モバイルプロジェクターとしては大きすぎるけれど、ポータブル電源に高性能のプロジェクターがついていると考えると、悪くない…むしろ良い!
Nebula Vega Portable
明るさはバッテリー内蔵のポータブルモデルとしては驚きの500ANSIルーメン。この明るさがこのモデルの最大の特徴といえます。10万円以下のAnkerのモバイルプロジェクターの中では最も明るいのがこの機種です。
- OSはAndroid TV 9.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はフルHD
- 明るさ(輝度)は500ANSIルーメン
本体サイズはH59mmxW192xD192mm、重さは1,500gなので、バッテリーこそ内蔵していますが、少し持ち運びには不向きな形状かも知れません。
Nebula Vega Portableは垂直方向はオート補正ですが、水平方向はマニュアル(手動)補正になるので、その点は少し手間がかかります。
音質面では4W出力のスピーカーが2基、合計8W出力となります。
見た目もスタイリッシュで、2020年度の「GOOD DESIGN AWARD」を受賞。おしゃれなだけでなく、最大13°度まで投影角度調整可能なフラップを内蔵しており、三脚を使わずに投影角度を調整することができます。
【XGIMI MoGo Pro+ レビュー】1080p、300ANSIルーメンの家庭用最強モバイルプロジェクター
Nebula Capsule II
いまでこそ、より性能の高いモバイルプロジェクターが多いですが、2年ほど前はフラッグシップモデル的な扱いであった『Nebula Capsule II』は、コンパクトかつ高性能な機種です。
- OSはAndroid TV 9.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はHD
- 明るさ(輝度)は200ANSIルーメン
OSがAndroid TV 9.0でGoogle Playストア対応のモデルの中では最小・最軽量のモデルとなります。
このモデルも垂直方向はオート補正ですが、水平方向はマニュアル(手動)補正になり、画質もHD画質になりますが、その分、価格が抑えられています。
もちろん型落ち感はありますが、セールで値引きの対象になりやすかったりと、購入時期を検討すれば、手頃な価格でAndroid TV搭載の小型モバイルプロジェクターを手に入れることができます。※定価自体はNebula Capsule 3と同じ69,990円ですが、先日も公式サイトのセールで52,490円で販売されていました。今後、価格が改定されて常に手頃な価格で購入できるモデルになるとよいですね。
Android搭載モデル
ここからはモバイルプロジェクターの中でもOSにAndroidを搭載したモデルを紹介します。価格が抑えめのモデルが多いですが、OSがAndroidであるために、対応アプリが少ないです。
Android TV搭載モデルが少なかった2年ほど前ならば価格的なメリットもありましたが、現状、できることが少ない上に値段も若干安い程度なので、正直、今はもうお勧めできないモデルばかりです。
あと少しだけ頑張って『Nebula Capsule II』を購入する方が良いです。
ただ、Andoroidベースでも「Fire TV Stick」や「Choromecast With Google TV」のようなセットトップボックスと組み合わせるとできることが広がります
写真はNebula Capsule Proに「Fire TV Stick 4K」を合わせたものです。DaznやDisney DeluxなどのVOD(動画配信サービス)も見ることができます。
「Fire TV Stick 4K」の電源をモバイルバッテリーなどから別途、確保する必要がありますが、手頃な価格で動画配信サービスを楽しむことができます。
Nebula Capsule Max
簡単にいうと、『Nebula Capsule II』のOSをAndroid TV 9.0からAndroid 8.1にダウングレードしたモデルです。
- OSはAndroid 8.1なので使えるアプリは限定的(Aptoidストア対応)
- 解像度はHD
- 明るさ(輝度)は200ANSIルーメン
200ANSIルーメンと1秒オートフォーカスを搭載。Android搭載モデルの中では唯一のオートフォーカス搭載です。
販路限定モデルということで、公式HPに記載はありますが、 「SoldOut」状態が続いています。
Nebula Capsule Pro
基本的な部分は初代Nebula Capsuleと同様ですが、輝度が150ANSIルーメンに強化されています。
- OSはAndroid 8.1なので使えるアプリは限定的(Aptoidストア対応)
- 解像度はスタンダード
- 明るさ(輝度)は150ANSIルーメン
正直、全体的に中途半端で、あまり推せる部分がないモデルになってしまいました。
Nebula Apollo
「Nebula Apollo」は200ANSIルーメンの明るさとタッチパネルが搭載されていながらサイズもNebula Capsuleの背を少し高くした程度のサイズ感に抑えられています。
- OSはAndroid 7.1なので使えるアプリは限定的(Aptoidストア対応)
- 解像度はスタンダード
- 明るさ(輝度)は200ANSIルーメン
- 天面にタッチパネル搭載
Android搭載モデルの中では一番明るいモデルです。
Nebula Astro
明るさはシリーズで一番低い100ANISルーメンとかなり控えめですが、Android搭載機の中でも個性のあるモデルです。
- OSはAndroid 7.1なので使えるアプリは限定的(Aptoidストア対応)
- 解像度はスタンダード
- 明るさ(輝度)は100ANSIルーメン
- 子どもの目を守るアイガード機能
- ペアレンタルコントロール機能
特徴的なのが「アイガード機能」で子どもがプロジェクターに近づくと、アイガード機能が自動的に作動してくれ、投影を一時的に停止してくれます。
また、ペアレンタルコントロール機能としてパスワードを設定することができ、使用時間の管理や、子どもが使えるアプリを制限できます。
スペックは控えめですが、子どもに安心の機能が多く搭載されている「キッズモデル」的位置づけの製品です。値段も3万円を切り、最も手頃なモデルとなっています。
Nebula Capsule
初代のモデルです。
- OSはAndroid 7.1なので使えるアプリは限定的(Aptoidストア対応)
- 解像度はスタンダード
- 明るさ(輝度)は100ANSIルーメン
輝度は100ANSIルーメンとシリーズの中では最も暗いです。
Android 7.1搭載でアプリはAptoide TVからダウンロードします。そのため、あまりアプリの種類は多くありません。
正直、性能の割に価格が割高に感じるので、これを買うならば少し性能を下げて『Nebula Astro』を買った方がいいかも知れません。
ホームプロジェクター
モバイルプロジェクターとして人気のNebulaシリーズでしたが、最近では据え置きのホームプロジェクターも数多く展開しています。
ホームプロジェクターは基本性能が高い
据え置き系の特徴としては、バッテリーを搭載しておらず、本体も大きめなのでスピーカー性能や描写性能がモバイル型に比べて高いです。また、小型化の必要がないのでその分、コストパフォーマンスが上がっています。
- モバイル型に比べて描写性能が高い
- 性能が同等なら、モバイル型よりも安い
- コンセントからの給電が必要
- 安定した給電があり、本体が大きいため、スピーカーが大きく音質が良い
- OSを内蔵しており、単体でYouTubeや動画配信サービスを楽しめる
Ankerのホームプロジェクターは3種類
- Nebula Cosmos Laser 4K
- Nebula Cosmos Max
- Nebula Cosmos
現在のラインナップとして、クラウドファンディングサイト「Makuake」のプロジェクトで多くの支援を集め、その後、一般販売されたNebula Cosmos/Cosmos max、そして2022年6月8日に発売したNebula Cosmos Laser 4Kの3つです。
Anker ホームプロジェクター 比較
製品名 | Cosmos Laser 4K | Cosmos Max | Cosmos |
---|---|---|---|
価格 | ¥249,900 | ¥149,900 | ¥89,990 |
光源 | レーザー | LED | LED |
搭載OS | Android TV 10.0 | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
解像度 | 4K (3840 x 2160画素) | 4K (3840 x 2160画素) | フルハイビジョン (1920 x 1080画素) |
投影サイズ | 60-150インチ | 30-150インチ | 30-120インチ |
明るさ(ANSIルーメン) | 2200 | 1500 | 810 |
スピーカードライバー | 10W x 2 5W x 2 ツイーター | 10W x 4 | 10W x 2 |
台形補正 | 垂直:オート 水平:オート | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ |
サイズ | H220xW165xD263mm | H99xW350xD248mm | H88xW289xD198mm |
重さ | 4,900g | 3,600g | 2,000g |
オーディオ | Dolby Digital Plus | Dolby Digital Plus | Dolby Digital Plus |
Nebula Cosmos Laser 4K
2022年6月に発売されたモデルです。
解像度が4K画質、さらに5W×2基のツィーターも搭載し音質面も強化したAnkerの最強スペックのハイエンドモデルです。
- OSはAndroid TV 10.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度は4K
- 光源はレーザー
- 最大投影サイズは150インチ
- 台形補正は水平垂直ともにオート補正
- 明るさ(輝度)は2,200ANSIルーメン
- 10Wスピーカーを2つ、さらに5Wツイーターを2つ搭載した迫力ある音質
OSにはAndroid TV 10.0が搭載されており、使用できるアプリも7,000を超えています。
輝度も2000ANSIルーメンとAnkerのプロジェクターの中で最高性能です。こちらもその名前にもあるように光源にレーザー光源を使用しており、精細な色の表現を楽しむことが出来ます。
4K画質、レーザー光源、2000ANSIルーメンと高精細な映像を楽しむためのスペックがてんこ盛りで、他社製品含め最高峰のAndoroid TV OS内蔵のホームプロジェクターといえます。
もちろんオートフォーカス、オート台形補正、オートスクリーンフィットも搭載しています。
Nebula Cosmos Max
もともとクラウドファンディングサイト「Makuake」で1億円以上の支援を集めたクラウドファンディングのプロジェクトでした。クラウドファンディング終了後、一般販売されています。
必ずコンセントからの給電が必要ですがOS(Android TV 9.0)が搭載されており、アプリのダウンロードなど人気だった「Nebula Capsule II」と同様の使い勝手で使用することができます。
- OSはAndroid TV 9.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度は4K
- 最大投影サイズは120インチ
- 台形補正は垂直のみオート補正、水平方向はマニュアル(手動)
- 明るさ(輝度)は1,500ANSIルーメン
- 10Wスピーカーを4つ搭載した迫力ある音質
それでいて輝度は1500ANSIルーメン、4K画質、合計40Wのスピーカーなど、プロジェクターとしての性能が超優秀です。
Ankerのプロジェクターの中で最もスピーカーの出力が高いモデルなので、画質・音質両方で高いレベルでの満足が得られるモデルです。
4K画質で40Wの音質、OS内蔵と文句のつけようがない高性能です。
Nebula Cosmos
こちらももともとクラウドファンディングサイト「Makuake」で1億円以上の支援を集めたクラウドファンディングのプロジェクトでしたが、現在は一般販売されています。
こちらも必ずコンセントからの給電が必要ですがOS(Android TV 9.0)が搭載されており、使えるアプリの数が非常に多いです。
- OSはAndroid TV 9.0なので使えるアプリも多数(Google Playストア対応)
- 解像度はフルHD
- 最大投影サイズは120インチ
- 台形補正は垂直のみオート補正、水平方向はマニュアル(手動)
- 明るさ(輝度)は810ANSIルーメン
- 10Wスピーカーを2つ搭載した迫力ある音質
輝度も810ANSIルーメン、フルHD画質、合計20Wのスピーカーなど、プロジェクターの性能もなかなかのものです。
映像も美しいですが、合計20Wのスピーカーの音質は非常に優秀です。性能もある程度保証されていながら、10万円を切る価格と、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
シーリングライトプロジェクター
シーリングライト型のプロジェクターは部屋の照明器具とプロジェクター、そして高性能スピーカーの3つを兼ねた3in1の製品。
他社で人気であったこのスタイルの製品も、Ankerから新たに発売されました。
高性能で、いつでもすぐに使えるプロジェクター
照明器具の設置器具(引っ掛けシーリング)に設置することで給電します。引掛シーリングがあれば追加工事なども必要なく、誰でも設置することが出来ます。
基本的には設置した後に、動かすことは想定していない代わりに、ボタン一つですぐに起動することができるので簡単にホームシアターを楽しむことが出来ます。
置き場所や配線などを気にする必要もありません。
- プロジェクター、照明、スピーカーを兼ねた3in1製品
- 天井照明として引掛シーリングで給電、設置
- スピーカーとしても使ってもかなり音質が良い
- その都度、設置場所や配線などを気にしなくていい
- 基本的に移動はせず、設置した場所の特定の壁面での使用を想定
- 使いたい時に準備なく、すぐに起動できる
Ankerのシーリングライトプロジェクターは1種類
- Nebula Nova
現在、Ankerから販売されているシーリングライト型プロジェクターは1種類、『Nebula Nova』のみです。
2022年6月時点で競合他社の製品値比較して、高スペックに仕上がっています。
Anker シーリングライトプロジェクター 比較
現時点では1種類しかないため、比較はできません。
Nebula Nova
2022年5月に発売されたモデルで、天井にある照明用の引掛シーリングに設置して使用します。
オートフォーカス機能を搭載していますが、垂直および水平の台形補正は手動です。
Anker内に同様のシーリングライトプロジェクターはないため、必然的に他社製品との競合となります。現状、シーリングライト型のプロジェクターで検討に上るのはAnker製かAladdin X2 Plusの2択となります。
そのため、popIn Aladdin製品との比較が常にされていくと思いますが、『Nebula Nova』が800ANSIルーメンに対して、Aladdin X2 Plusは900ANSIルーメンと若干、明るさでは劣っています。
音質に関しては『Nebula Nova』が合計20Wの高出力に対して、Aladdin X2 Plusは合計16Wとこちらは若干優っています。
一番大きな違いは搭載OSです。
popIn Aladdinシリーズはかなりクローズドで、100に満たない限られたアプリしか使うことが出来ませんが、Nebula NovaはAndroid TV OSを搭載なので、GooglePlay Storeでストアで3,600ほどある対応アプリから好みのAndroid用アプリをインストールして使うことができるのは大きな強みです。
このように一長一短があるので、比較して購入すると良いと思います。
製品名 | Nebula Nova |
価格 | 119,900円(税込) |
光源 | LED |
搭載OS | Android TV 9.0 |
解像度 | フルHD |
投影サイズ | 40-120インチ |
明るさ(ANSIルーメン) | 800ANSIルーメン |
スピーカードライバー | 10W×2機(合計20W) |
台形補正 | 垂直:オート 水平:マニュアルのみ |
サイズ | 約478×170mm |
重さ | バッテリー非搭載 |
オーディオ | 4,700g |
Nebula おすすめモデル
Ankerのプロジェクターが欲しいと思った時に色々と比較をされると思いますが、選択肢が多いため悩まれるかも知れません。
15機種もある中で、モバイルプロジェクターのAndroid搭載機種はあまりお勧めできないので、実質、皆さんに検討していただきたい選択肢は10機種。
その中で私個人的な見解ではありますが、ランキングをつけてみました。
価格と性能のベストバランス
Anker製のモバイルプロジェクターの中でも本当に小型で持ち運びがしやすい最新かつ高性能なモデルです。
OSが現在のスタンダード、Google TVで、サイズ・スペック・価格のバランスが絶妙。69,990円という価格はコストパフォーマンスの高さは間違いありません。
ギリギリの携帯性と高性能
少しサイズは大きくなりますが、まだまだモバイルできる範囲のサイズ感。自宅内でも持ち運び自由、少し頑張れば自宅外で使える利便性はGoodです。
画質こそフルHDですが、OSがGoogle TVで、400ANSIルーメン、8Wスピーカーを2基搭載して音質も良いなど、自宅でもフットワーク軽く、かつ性能も求めたい方に。
4K画質で明るい据え置きモデル
家庭でもしっかりとした映像や音質を楽しみたいならモバイルではなく据え置き型のホームプロジェクターです。
Nebula Cosmos Maxは4K、1,500ANSIルーメン、40Wスピーカーとかなりのハイスペックながら15万円を切る価格。Ankerのホームプロジェクターの中では真ん中に位置するモデルですが、価格と性能的に一番現実的なチョイスです。
まとめ
とにかくAnkerのプロジェクターはどのモデルも完成度が高く、導入後の満足度は高いと思います。
我が家では雨の日や、お風呂などが早く終わって寝る準備を頑張れた日などに活躍しています。子どもの好きな歌やダンスの動画を2、3個見てから寝るなど本当に準備が楽なので、このプロジェクターの登場回数が増えています。
ぜひライフスタイルにあったモデルを選択して、素敵なプロジェクターライフをお過ごしください。
家族みんなで楽しめます。
以上、ヨッシーでした。