【BOSE HOME SPEAKER 300 レビュー】高い音質を誇るAlexa/Googleアシスタント両対応のスマートスピーカー
皆さん、こんにちは。スマートスピーカー大好きなヨッシーです。
我が家にはAmazonのEchoシリーズが4台あり、全ての部屋で音楽を聞いたり家電を操作しています。
私は家電の操作はあんまり興味ないな…
そもそも僕の趣味なので奥さんは興味なし。たまにAlexaに声をかけて音楽再生しているくらいでした。
そんな中、長女(5歳)が成長とともに発話が明確になり、自分でAlexaにお願いし、それが通じるようになってきました。
「Alexa、『パプリカ』をかけて!」「Alexa、『ダイヤモンドユカイの君はともだち』をかけて!」と聴きたい曲を勝手にお願いし、楽しんでいます。
娘はパパとAlexaの会話をしっかり聞いていて学習していきます。「Alexa、行ってきます」というとテレビとエアコンが同時に消せることをすぐに覚えてしましました。
パパ…Alexaで家電操作、できるようにした?長女に教えた?
パパを見てて勝手に覚えたと思うよ。
(さすが、我がムスメ…)
そのため我が家の中でスマートスピーカーの出番、音楽がかかる機会が増えてきています。そこで今回はより良い音でAlexaに音楽をかけてもらうためにBOSEのAlexa対応スピーカー「 HOME SPEAKER 300」を導入しました。
有名オーディオブランドのスピーカー、期待大です。
BOSE HOME SPEAKER 300のスペック
2019年8月に発売された「HOME SPEAKER 300」はBOSE社から発売されたスマートスピーカーシリーズの最新機種です。
2018年秋に発売された「HOME SPEAKER 500」の弟分的な機種にあたり、液晶画面をなくしてスピーカーユニットも減らすことでコンパクト化、低価格化を実現したモデルです。
だからといってもさすがBOSE。しっかりと調整されており、音質も満足なレベルです。
スピーカーユニットは減ってもしっかりと調整されていて「さすがBOSE」と思える音質です。
外観
本体カラーの名称はは「トリプルブラック」ですが少しグレーがかっており、マットなチャコールグレイといったイメージです。
背面には電源用ACアダプタのジャック、アナログ入力用の3.5mmのジャックが配置されています。
天面はタッチ式の操作パネルになっています。各ボタンの説明は以下の通りです。
底面にはラバーが貼ってあり、安定感があります。
底面のMicroUSBポートはアップデートや修理対応時に使用するためのもので、通常、ユーザーが音楽再生用途で使用することはありません。
カラー展開は3種類。トリプルブラックとラックスシルバーです。
同梱物
同梱物は非常にシンプルです。
本当に初期設定の簡単な説明だけなので、実際にはオンラインでPDFマニュアルを取得して参照することになります。
とは言いつつも、設定はすべてアプリ上で指示に従っていくだけなので簡単です。
サイズ・重量
BOSE HOME SPEAKER 300のサイズは幅142mm×高さ161mm×奥行102mmです。
重さは900gで兄貴分のHOME SPEAKER 500の2100gから半分以下の重量となっています。
スピーカーユニット
フルレンジユニットを1基、下向きに配置しており、発生した音が下部のデフレクターに当たって360°に拡散していきます。
そのため無指向性のサウンドとなり、より自然な、まるで会場の中にいるような音楽の再生が可能です。
音声認識マイク
音声認識用の集音マイクは6基内蔵されています。マイクの感度も非常に良いです。
Amazon Echoシリーズだけで運用している時にはなかった『寝室のEchoに話しかけたら、リビングのHOME SPEAKER 300も同時に反応する』という事象が初めて発生しました。
このことはHOME SPEAKER 300のマイク感度の良さを表しているかと思います。
個人的にはEchoよりもマイク感度が高く、より遠くから話しかけたり、より小さい声でも認識してくれると感じます。
BOSE HOME SPEAKER 300の特徴
Alexa/Googleアシスタントの両対応
気になる音声アシスタントはAlexa、Googleアシスタントの2つから選択可能です。
EchoシリーズならAlexa、Google HomeシリーズならGoogleアシスタントと決まっていた音声アシスタントですが、サードパーティ製のスピーカーということで主要2つにしっかりと対応していますので、好みで選択することが可能です。
我が家はAlexaを選択します
選べる音楽配信サービス
HOME SPEAKER 300の音声操作(AlexaやGoogleアシスタント)に対応している音楽ストリーミングサービスは以下の通りです。
Amazon Music:100万曲・256Kbps・Prime会員向けサービス(無料)
Amazon Music Unlimited:6,500万曲・256Kbps・月額980円(Prime会員は780円)
Spotify:4,000万曲・320Kbps・月額980円
DEEZER(ディーザー):4,000万曲・CD音質のロスレスストリーミング・月額1980円
SiriusXM:アメリカの有料インターネットラジオ配信
TuneIn radio :インターネットラジオサービス・無料
ユーザーは上記サービスと契約、アカウント連携すると音声で楽曲再生が可能です。
Alexa、『エリック・クラプトンのChange the World』をかけて!
ひとつ注意が必要なのは本機において、Apple MusicはAlexaやGoogleアシスタントを介しての音声操作には対応していない、ということです。
GoogleアシスタントはそもそもApple Musicには対応していませんが、AmazonのAlexa端末であるEchoシリーズは2019年6月からApple Musicに対応を始めていました。
しかしこれはあくまでEchoシリーズが対応したということでAlexa端末全てが対応ということではないようです。
公式ホームページを見ると見方によってはApple Musicに対応しているというような受け取り方もできてしまうような微妙な表記ですが、現状、Apple MusicはAirplay2による手動接続・手動操作のみで再生可能です。
僕のメインのストリーミングサービスはApple Musicだったので、この点は少し困ってしまいました。
なお、BOSEに問い合わせをしたところ以下の回答がありました。
BOSEの公式回答
BOSE MUSICやAlexaを使ったAppleMusicの対応可否につきましては、
先の展開を案内する事ができず回答を行うことができない状況でございます
現状、どちらとも言えないようです。期待をして待ちたいと思います。
Apple AirPlay2に対応
BOSE HOME SPEAKER 300はApple製品と「AirPlay2」で接続することが可能です。iPhoneなどに保存された楽曲やAppleMusicのストリーミングがBluetooth接続よりも高音質で再生することができます。
同じネットワーク上にあれば、スマホ側からすぐに接続ができるので、Bluetoothスピーカーのように一度スピーカーの電源を入れてから…という手間がありません。
「Bose Music」アプリで簡単設定、簡単操作
HOME SPEAKER 300は初期設定やその他の設定、操作もスマートフォン上の専用アプリ「Bose Music」で行います。
ますはアプリをインストールします。そして本体の電源が入って状態でアプリを立ち上げると、スピーカー本体を探してくれ、そのまま初期設定に入ります。
アプリを使って製品の登録やアクティベート、各種設定を行います。
音楽ストリーミングサービスの選択、追加もアプリから行います。
インターネットラジオ「Tune In」も聞けます。
iOSを持っている方はAirPlayも便利です。
高音・低音の出し方など好みの音にカスタマイズできます。
全ての設定や操作がアプリ上で行えます。アプリは直感的で使い勝手がよいので気軽に立ち上げて設定を操作したり、再生する音楽ソースの選択などが行えます。
プリセット機能
1〜6までの6個のボタンによく使うプレイリストやアーティスト、インターネットラジオのステーションを登録しておくことができます。本体天面のボタンのタッチでもアクセスできますし、アプリからもアクセスできます。
1にはパパのしっとり系プレイリスト、2には子どもたちの好きな歌のプレイリストなどと登録しておけて便利です。
音質や機能の評価
BOSEのスピーカーとして
コンパクトですが、しっかりと音楽を聴かせてくれます。
BOSEといえばしっかりとした重低音が印象的ですが、本製品の低音もこもった感じではなく、BOSEらしいすっきりとキレのある低音を聴かせてくれます。跳ねるような気持ちのいい低音が響きます。
そして低音が強いスピーカーは中音や高音が潰れて丸いまったりとした音を出すものもありますが、このHOME SPEAKER 300は透明感のある繊細な中高音の表現力を持っています。
また、この製品はBOSEらしい音を出してくれますが、アプリを使って高音と低音がそれぞれ「-100〜100」の21段階で調整可能なので、BOSE好きもそうでない人も自分好みの音をカスタマイズできます。
Bluetoothスピーカとしても使えますし、Bluetooth接続より音質の劣化が少ないAirPlay2に対応しているのも嬉しい点です。
全体としてバランスの良い音を鳴らしてくれる印象のスピーカーと言えます。だらだらと音楽をBGMのように流すのではなく、1曲1曲を『聴かせてくれる』、そんなスピーカーに仕上がっています。
もちろん上を見ればきりがなく、もっと高額を出せばもっと良い音を出すスピーカーはあると思いますが、一般の家庭の中でみんなで音楽を楽しむ用途で言えば大満足のスピーカーです。
BOSE製品ではありますが万人に受け入れられるスピーカーになっています。
スマートスピーカーとして
スマートスピーカーとしてのHOME SPEAKER 300はマイク性能や音声指示に対する反応速度など申し分なく満足度はかなり高いです。
音質は非常によくAmazonのEchoシリーズやGoogleのGoogleHomeシリーズと比較にはならない完成度です。やはり一流オーディオメーカーのこだわりを強く感じます。
うちのオクサンはあまり音質にこだわりもなく、違いもあまりわからない人ですが、試しに同じ楽曲をBOSE HOME SPEAKER 300とEcho Show5で交互に再生してみると…
全然違う!さすがBOSEだね!
とのことです。
メインの音楽ストリーミングサービスがApple Musicの方には音声操作に対応していないという点がマイナスになってしまうと思いますが、Amazon Music UnlimitedやSpotifyをメインにしている方にとっては大きな欠点が見当たらない製品と言えます。
ひとつだけ気になるのは、音声操作の際のAlexaのボリュームと音楽再生のボリュームのバランスが悪いと感じます。
Alexaの音声ボリュームの方が少し大きいためAlexaをちょうど良いボリュームにすると音楽再生が少し小さく聞こえます。
逆に音楽をちょうど良くすると、Alexaの音声ボリュームが少しうるさく感じてしまいます。
BOSEに個別設定はできないか問い合わせたところ以下の回答がありました。
BOSEの公式回答
Alexaとスピーカーのボリュームは個別に設定する事ができないため、
上記のAppleMusicの件も含め、製品の改善要望として担当部署に申し伝えさせていただきます。
とのことです。ボリュームに関してはソフトウエアのアップデートで改善できる気がするので対応を待ちたいと思います。
とは言え、全体として非常に満足度の高いスピーカーです。初めてのスマートスピーカーにこの価格は出せないとは思いますが、Echo Dotなどで生活の中でスマートスピーカーの価値を見出せた方の2台目にオススメです。
BOSE HOME SPEAKER 300レビューまとめ
今回は「【BOSE HOME SPEAKER 300 レビュー】高い音質を誇るAlexa/Googleアシスタント両対応のスマートスピーカー」について書きました。
BOSE HOME SPEAKER 300はAlexaとGoogleアシスタントの両方に対応したBOSEらしい高音質のスマートスピーカーです。
スピーカーとしても優秀で、AirPlay2にも対応しiOSとの連携もスムーズ、音楽ストリーミングもしっかりと聴かせてくれるBOSEらしい音作りをしています。
音声操作の認識も精度が高く、スマートスピーカーとしてもオーディオ機器としても満足度の高いおすすめの製品です。
以上、ヨッシーでした。
【Bose Portable Home Speaker レビュー】機能充実で音質も良いスマートスピーカー