【Carrozzeria 車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D レビュー】車をオンライン化するカロッツェリアのdocomo in Car Connect対応/無制限Wi-Fiを導入、その通信速度は?
皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
我が家では子どもと車で出かける時、DVDを流しています。
ディズニーのものが多いのですが、ディスクの交換を頼まれても運転中は難しい…
2列目に座っているムスメでは届きません。
そしてそもそも自宅ではVOD(動画配信サービス)のDisney +(ディズニー プラス)を契約しているため、DVD自体を購入しなくなってきました。
しかし、車の中でiPadなどで動画見せるには、携帯の通信回線などを使う必要があるので通信費が厳しいことになりかねません。
そんな悩みの中、カーナビなどで有名なパイオニアのカー用品ブランド、Carrozzeria(カロッツェリア)が車の中でdocomoの通信回線でWi-Fi接続を実現する「docomo in Car Connect」対応のWi-Fiルーター『DCT-WR100D』を発売したので、早速ポチッと購入してみました。
果たして取り付けや設定は簡単なのでしょうか?
制限や通信回線は実用的なものなのでしょうか?
実際に契約して利用してみたのでレビューしてみたいと思います。
早速、見ていきましましょう!
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そもそもdocomo in Car Connect(ドコモインカーコネクト)って何?
docomoが提供する「車内でLTE網を使ったデータ通信をWi-Fiを用いて利用できるインターネット接続サービス」です。
車の中でオンラインの動画・音楽・ゲームなどを、データ通信量を気にすることなく定額で楽しむ事ができます。
『docomo in Car Connect』の特徴をまとめてみましょう!
1. 車内でデータ通信が定額使い放題
車内でデータ通信が定額で好きなだけ使えます。データ通信量の上限や利用可能データ量超過による通信速度制限などがないため、自由にオンラインのサービスが楽しめます。
2. 利用用途に合わせて期間を選べる
契約プランが用途によって選べるので、必要な分だけ料金を支払うことができます。
遠出のお出かけに1日だけ使いたい、頻繁に利用するので1年間おトクに使いたい、など用途に応じ利用期間を選べます。
利用期間 | 利用料金(税抜) |
1日(24時間) | 500円 |
30日 | 1,500円 |
365円 | 12,000円 |
3. LTEのデータ通信が日本全国で使える
日本全国のドコモLTEエリアで利用可能です。
対応車両・対応機器
2020年12月現在、以下の4種が『docomo in Car Connect』しています。
- 日産 「スカイライン」(2019年09月発売モデル)
- 日産 「リーフ」(2020年01月発売モデル)
- パイオニア サイバーナビ(910シリーズ、911シリーズ)
- パイオニア 車載用Wi-Fiルーター(DCT-WR100D)
車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D 概要
外観
外箱です。
本体はコンパクトです。
裏面にはSSIDとPassword、スマホでの設定用のWRコードが記載されています。
データ通信回線のSIMカードが入っています。基本的にここは触れる必要はないです。
給電用のケーブルは車載ということもあり、なかなかの長さ。
電源はUSBなどではなく、シガーソケットからとなります。
給電用のケーブルの端子は、これまたUSBなどではなく特殊な形状。
給電ケーブルを刺す本体側のボートです。
繋げるとこのような感じ。
シガーソケットと一部、見えている赤黒のケーブルが車載アクセサリーといった雰囲気を醸し出しています。
車に設置する際の両面テープです。マジックテープ方式なので設置後も「ベリベリッ」と取り外すことができます。
その他の同梱物はマニュアルや保証書です。
スペック
サイズは手のひらサイズ。
Fire Stick TV 4Kと並べると少し大きめです。
実際の寸法はこの通りです。
回線契約はとても簡単
DCT-WR100Dのデータ通信の回線を開通する手続きはとても簡単です。
docomoショップなどに来店する必要はなく、スマホで契約や支払いを済ませる事ができます。
必要なものは以下の通りです。
- DCT-WR100D本体
- スマートフォン
- dアカウント
- クレジットカード
まずはDCT-WR100D本体裏のQRコードをスマホのカメラで読み取ります。
dアカウントでログインします。
dアカウントは必須なので、持っていない人は作っておきましょう。
利用規約に同意します。
本体裏に記載されているICCIDとパスコード、生年月日を入力します。
契約書面の交付方法を選択します。今回は電子交付を選択しました。
内容を確認して、登録します。
これで登録は完了です。この後、マイページから利用期間をセンタkすることになります。
「利用期間を選ぶ」を選択します。
利用用途に応じて1日、30日、1年から選択します。一番割安なのは1年契約です。
内容を一通り確認し、「手続きをする」を選択します。
手続き実行を選択します。
これで開通となります。
DCT-WR100Dで車内がWi-Fi無制限
動画配信サービスを楽しめる
我が家が車載Wi-Fi「DCT-WR100D」を導入する決め手になったのは、この動画配信サービスを車内で楽しめる、という点でした。
今までは車にディズニーのDVDなどを積んでいたのですが、自宅でDisney+などの動画配信サービスやAmazon Prime Videoを見るようになり、DVDを買わなくなってきました。
中にはタブレットに動画をダウンロードできるものもあるのですが、事前に自宅でダウンロードしておかなければなりませんし、保存量にも制限があったりします。
DCT-WR100Dを導入すれば、車内でWi-Fiに繋げるのでタブレットなどで、通信量を気にせず動画の視聴ができます。
iPadで大好きな『トムとジェリー』(Amazon Prime Video)を見ることができました。
静かに見ています。
ナビにFire Stick TVなどを接続できる環境があれば、ナビや2列目のモニターでたくさんの動画配信サービスを楽しめるようになります!
車で『Fire Stick TV 4K』を使うことができました。
念願のDisney+もばっちり視聴可能です。
アナ雪など子どもたちの大好きな映画もたっぷり見ることができるので、車での長距離移動もへっちゃらです!
YouTubeもナビの画面で視聴可能です!
音楽ストリーミングも聴き放題
今まではCDやMD、ナビのHDDにデータを保存するなどして、車の運転中に音楽を楽しんでいました。
しかし、最近ではスマホに音楽をダウンロード購入したり、音楽ストリーミングサービスの利用が当たり前になってきましたね。
Apple MusicやSpotify、Amazon Musicなどストリーミングサービスは便利ですし、必要な音楽は本体ダウンロードすることもできます。
でも、事前に自宅でダウンロードしておくのも煩わしいですし、出先で新しい音楽を聴きたいことも多いです。
DCT-WR100Dを導入すれば車内でも無制限のWi-Fiが使えるので音楽ストリーミングサービスも通信料を気にせずに使えます!
特に子どもが小さいうちは車の中で愚図ったりした時に、あれやこれや何とかあやそうとします。
お気に入りの番組の音楽などさっと流せるので良いですね。
車内でオンラインゲームも楽しめる
タブレットを持ち込んで、オンラインのゲームを車内で楽しむ事ができます。
Nintendo Switchなどを持ち込めば、オンラインプレイも可能になります。
スマホナビも通信量を気にせず使える
最近ではカーナビではなくスマホのナビで運転する人も増えてきています。
僕自身はカーナビ派なのですが、時折、カーナビで行きたい場所が表示されないこともあり、そんなときはスマホナビに頼ることもあります。
ただ、どうしてもスマホのナビを使うと通信量が気になってしまいます。
DCT-WR100Dを導入したことで、通信量を気にせず、スマホナビを使うことができます。
Apple Car Playに対応した車にもおすすめ
車やナビがAppleのCar Playに対応しているならば、Apple Musicで音楽を聴いたり、Apple純正アプリの「Map」で経路を検索することも多いはず。
非常に便利ではありますが、通信回線を使うサービスなので、通信量は気になります。
DCT-WR100Dを導入することで通信量を気にせず、Car Playの機能を活用することができるようになりました。
DCT-WR100Dのランニングコストは?
DCT-WR100Dの運用には一体、どのくらいのお金がかかるのでしょうか?
まずは本体の購入が必要なので25,000円(税抜)です。
そこに毎月の通信費がかかりますが、一年契約が一番割安で12,000円(税抜)となります。
2年間使うと、合計49,000円(税抜)となるので、ひと月あたり2,042円、税込で2246円となります。
DCT-WR100Dは主に走行中のみ利用可能
DCT-WR100Dは通信量こそ無制限ですが、「車載専用」として売り出しているので、利用環境には多少、制限があります。
この図が示す通り、DCT-WR100Dは走行中とそれに付随する時間制限のある停車中のみ利用可能です。
走行中はもちろん利用可能、走っていない時でもエンジンが入っていれば、①エンジンをかけてから30分、②走行後停車して60分は利用できます。
停車して60分経ってしまうと、一度止まってしまう仕様です。
車以外では使えるのか?
ここまでで書いてきた通り、DCT-WR100Dは基本的に車の中で使うことを想定しており、『車載専用』です。では絶対に車以外で使うことはできないのでしょうか?
実際、Wi-Fiが車以外で使えるかといえば、「使える」ようです。
そもそも給電が「シガーソケット」になっている時点で、なかなか自宅で使うのは難しいのですが、我が家には防災用のポータブル電源があります。
そこにはシガーソケットが刺さるのですが、実は車ではなくてもポータブル電源でも起動する事ができました。そして確かにWi-Fiが飛び、使用可能ではありました。
ただ、あくまで車で使うことを目的に契約しているため、これ以上は契約外になってしまう可能性があります。
そのため、僕はその後、どれくらい動き続けるのかなどは、検証していません。
稼働はしますが、車以外で使用することはやめてほうがいいと思います。
DCT-WR100Dの通信速度は?
簡単に開通できるDCT-WR100Dですが、実際の通信速度はどの程度出るのでしょうか?
DCT-WR100Dはdocomoの通信回線を使っているということなので、僕のiPhoneをそのまま契約中のdocomoのLTE回線で計測した場合と、同じiPhoneをDCT-WR100Dの Wi-Fiに接続して計測した場合とで比較してみました。
写真の左がiPhoneで契約しているdocomo回線です。ダウンロードでは常に200Mbps以上出ています。
一方、右側がDCT-WR100Dです。NTT-DoCoMoと表示され、しっかりとdocomoの通信網が使われていることが確認できます。しかし、ダウンロードは20台後半の速度となりました。
このことから、DCT-WR100Dは確かにdocomoの通信網を使ってはいますが、速度が異なるので「docomo回線を使用した格安SIMと同等の通信速度」が使えるということがわかります。
確かにdocomoの携帯電話の契約と比較すると明らかに速度が異なりますが、動画を視聴する際には20Mbps出ていれば問題ありません。
僕もDCT-WR100DのWi-Fiに繋げてiPhoneで Disney+やDAZN、Amazonのプライムビデオを視聴しましたが、途中で読み込みで止まることなどはなく、しっかりと視聴することができました。
Fire Stick TV 4Kの導入について
僕の一番の目的が、「Fire Stick TV 4K」の導入でした。
Fire Stickシリーズは所謂、「セットトップボックス」と言われる機器で、TVに接続することで、YouTubeや「Amazon Prime Video」「Netflix」「Hulu」など、有料サブスクリプション(購読)型の動画配信サービスを楽しむ事ができる機器です。
代表的なものでApple TVやFire Stick TVなどがありますが、今回、車に無制限のWi-Fiを導入するにあたり、セットトップボックスの導入を決めました。
価格や大きさなど、車という設置環境を考えて、AmazonのFire Stick TVに決定したのですが、すんなり進まなかったので、経緯をお伝えします。
車にFire Stick TV 4Kを導入するための3つのポイント
僕自身は、ナビの画面でも2列目のモニターでも、同じFire Stick TVの映像を楽しみたかったので以下の3つのポイントがありました。
- ナビと繋がるHDMIポート
- ナビと別系統の電源をとるUSBポート
- ナビと連動して表示できる2列目モニター
①ナビと繋がるHDMIポート
FIre TV Stick 4Kは画像と音声をHDMIを経由してモニターに送ります。そのため、車で楽しむ場合、ナビと繋がるHDMI端子が必須です。
僕の車は4年前に購入したHONDAのステップワゴンスパーダ。
購入時にHDMIを接続したかったのでオプションでHDMIポートをつけていましたので①は問題なくクリアしました。
②ナビと別系統の電源をとるUSBポート
HDMIポートがあった僕の車、もちろんUSBポートもありました。
ところがどうしてもナビにFire Stick TV 4kが認識されません。
ディーラーさんにも相談しに行って、わかった理由が…『電力不足』でした。
曰く、僕の車のUSBポートはナビと同じ電源から分岐しているとのこと。そのため、使用電力が分散されて、Fire Stick TV 4kを起動するための電力がとれなかったのです。
試しにモバイルバッテリーから電源を取ってみると…
しっかりと起動されました。
というわけで車でFire Stick TVの利用を検討している場合、ナビと繋がっていないか、電源は別系どうかを確認する必要があります。
③ナビと連動して表示できる2列目リアモニター
我が家のステップワゴンには子どもたちのために2列目リアモニターを設置しています。
運転席横のナビの画面と同じもの(テレビやDVD)が同じように2列目のリアモニターでも映ります。
しかしHDMI入力の映像はナビ画面とリアモニターと連動していませんでした。
そのため…
①ナビ画面にFire Stick TV 4Kを繋げるとリアモニターには映らない。
②リアモニターにFire Stick TV 4Kを繋げると、ナビ画面には映らず、さらにリアモニターの音も出ない(映像のみの出力)となってしまう。給電用のケーブルも長くなり、見た目も悪い。
という微妙な2択となってしまいました。
↑リアモニターにはHDMIのポートがあるので、直接映像を出力できましたが、音が出ませんでした(我が家だけかも知れませんが…)。
新車に変えて装備を整えることで、理想の環境は手に入るのか?
実は我が家のステップワゴン、ちょうど乗り換り替えの時期でした。
新しい車のナビとリアモニターはHDMI接続の映像が連動することを確認してあります。
そして、ナビとは別の系統のUSBのポートもオプションでつけることにしました。
無事に納車された後、車内Wi-FiとFire Stick TV 4Kで構築しようとしている環境について、追記したいと思っています。
まとめ
今日は「【Carrozzeria 車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D レビュー】車をオンライン化するカロッツェリアのdocomo in Car Connect対応/無制限Wi-Fiを導入、その通信速度は?」について書いてきました。
DCT-WR100Dは車内専用ではありますが、通信量に制限がなく、Wi-Fiを利用する事ができるスグレモノです。
車の中で動画をたっぷり楽しんだり、音楽配信やオンラインのゲームも楽しめますし、スマホナビも通信量を気にせず使えます。
特に子育て中の家庭では、お子さんとの車移動にたくさんのオプションが広がるため、かなりオススメです!
以上、ヨッシーでした。