【TONE MOBILE(トーンモバイル) 使用レビュー】見守り機能満載のキッズスマホ、新機種『TONE e21』で安心スマホデビュー!
皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
今日はお子さんのスマホデビューにおすすめの『TONE MOBILE』から令和3年4月に発売となった新機種『TONE e21』について紹介します。
トーンモバイルは独自のAI機能で「ネット利用の安全」と「日常生活の安全」を両立してくれるスマホ。保護者が求める安全と子どもの求める機能のバランスがとりやすい、そんなスマホになっています。
令和3年4月には新機種の『TONE e21』が発売となり、さらに使いやすくなりました。
TONE MOBILEの特徴である「子どもの見守り」機能と、最新の端末「TONE e21」の組み合わせは非常におすすめで、「お子さんがスマホを持ちたがっているけれど、まだまだ心配…」なんていうパパママにおすすめのサービスです。
早速、見ていきましょう!
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専用端末 TONE e21概要
TONE MOBILEはAndroidの専用端末を使って見守りサービスなどを受けるサービスです。
2021年4月に新しい専用端末『TONE e21』が発売となりました。前機種よりも性能が上がり、操作上のストレスも大幅減。本体価格も税込21,780円とかなり手頃な端末となっています。
実は過去のTONE MOBILEの口コミなどを見ていると見守りサービスへの高評価の一方で、専用端末の性能の低さがネックであるというものが多く見られました。
今回のアップデートで、かなり使いやすい端末に仕上がっています。実際に使ってみましたが、ものすごく高性能というわけではないですが、日常の使用では全くストレスを感じさせない性能になっていました。
この点でもお子さんに初めて持たせるスマホとしてもおすすめです。では、みていきましょう。
本体外観
本体カラーはシンプルな白(ホワイト)のみですが、光の加減で「虹色」が浮かび上がるカラーリングです。
実際に動かしてみると光の加減で綺麗に輝いています。動画では伝えきれなくて申し訳ないのですが、実際はかなりキラキラしていて綺麗です。
正面です。インカメラは800万画素と必要十分な性能です。『TONE e21』はダブル生体認証を搭載しているため、このインカメラでは顔認証をしてくれます。
ちなみにカメラ用のノッチ(液晶の切り欠き)はなく、カメラは液晶に埋め込まれているノッチレス。そのため見た目も美しいです。
背面中央にはリング状の指紋認証が。ダブル生体認証はこのマスク必須の時代に嬉しい機能です。
背面には4つのカメラが配置されています。メインのカメラはなんと4,800万画素、広角は800万画素、マクロと深度の2種類はそれぞれ200万画素の性能となっています。
端子はUSB-Cとなっています。
イヤホンジャックも搭載。
本体サイズは162.4×77×8.85mmです。普段、iPhone 11 Proを使っている僕としては少し大きいと感じました。
小学校低学年の子どもの手には少し大きいとは感じますが、実際、その年齢の子どもたちが持つ場合はネックストラップと一緒に使うことが多いと思うのでそこまで問題にならないかもしれません。
液晶サイズは6.53インチ、フルHD画質の液晶を搭載しています。
前機種との違い
前機種との違いをまとめたのが、以下の表です。
TONE e21【新機種】 | TONE e20【旧機種】 | |
---|---|---|
本体大きさ(mm) | 162.4×77×8.85 | 159✕76.5✕8.2 |
重さ | 185g | 175g |
ディスプレイ | 6.53インチFHD+(1080×2340) | 6.26インチHD+(720×1520) |
カメラ | リア(クアッド)カメラ 背面4800万画素+800万画素 +200万画素+200万画素 前面800万画素 |
トリプルカメラ 背面1200万画素+1300万画素 +200万画素 前面800万画素 |
OS | Android™ 10.0 | Android™ 9.0 |
CPU | MediaTek Helio P35 | Mediatek Helio P22 |
メモリ | 6GB | 4GB |
ストレージ | 128GB microSDカード対応 |
64GB microSDカード対応 |
バッテリー | USB充電 4000mAh |
USB充電 3900mAh |
SDカード | nano SIM | nano SIM |
同梱物 | 保証書、SIMカード台紙 USB Type-Cケーブル ACアダプタ、置くだけサポート |
保証書、SIMカード台紙 USB Type-Bケーブル ACアダプタ、置くだけサポート |
位置情報 | PS(A-GPS)およびネットワーク | PS(A-GPS)およびネットワーク |
認証機能 | 指紋認証 / 顔認証 | 指紋認証 / 顔認証 |
Wi-Fiテザリング | あり | あり |
Bluetooth | Bluetooth5 | Bluetooth4.2 |
サイズは多少、大きく重くなりましたが、それ以外のスペックはしっかりと上がっています。旧端末は少し性能的に弱く、端末への不満が聞かれましたが、新機種であるTONE e21ではスペックアップがなされ、実際に触れていてももっさり感は感じられず、普通に使用していくことにストレスのない性能に仕上がっていました。
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TONE MOBILEの特徴
TONE MOBILEの特徴はなんといっても、その「見守り機能」に集約されています。子どもにスマホを持たせるかどうか、悩んでいるパパママの背中を後押しする安心機能が沢山あります。
また、価格も低価格ですので非常に導入しやすいことも魅力です。
しかし一方で通信回線が使い放題ではあるものの、その速度が中低速であるため用途によっては速度に不満が出る可能性があることも理解しておくべきポイントです。
まずは安心の機能、その次に通信速度について紹介します。
ネット利用の安心
フィルタリング
「あんしんインターネット」で子どもにとって不適切なWebサイトをブロックできます。閲覧履歴も確認可能です。細かい設定をしなくてもお子さんの年齢に応じたフィルタリングのモードが用意されているので、簡単に制限をかけることができます。
有害サイトのフィルタリング
- 小学生モード:あらゆる危険サイトをフィルタリング
- 中学生モード:課金コンテンツ解除
- 高校生モード:課金コンテンツ・質問・サイドビジネス・グラビアサイトを解除
- 一般モード:出会い系・ギャンブルサイトを解除
アプリ利用制限
アプリごとに利用時間を設定してスマホ依存を未然に防ぐことができます。1日のうちでそのアプリを使っていい合計時間を制限する(例えばゲームやYouTubeなどのアプリは30分まで)などの設定が可能です。
アプリごとに設定できるので、子どもの年齢や性格に合わせて、非常に細かい設定が可能です。iPhoneなどにも多少のフィルタリングの機能がついてはいますが、ここまで細かく設定できません。この点、子どものスマホ所持のルール作りにかなり効果的であると思います。
もちろんアプリのインストールの許可や課金の管理、利用履歴の閲覧も可能です。
子端末側でアプリのリクエストを送ると…
その裏では親端末はAIから子端末からアプリのリクセストが届いていることを教えてくれます。
AIからのメッセージをタップすることで、設定画面に飛び、「許可するかどうかの検討」や「許可する場合の時間」などを設定することができます。
そのため離れていても、子どものニーズや保護者の意向をしっかりと反映した運用が即時に決めることができます。
利用時間制限(ロック)
夜間や学校の時間など、スマホ全体、または特定のアプリごとに利用禁止の時間を設定できます。学校にいる時間帯はSNSやゲームなどは使えないようにする、家族の時間や寝るべき時間にはスマホ自体を使えないようにする、などライフスタイルや親の子育て観、家族観に合わせてルール作りをすることができます。
TONEカメラ(自画撮り被害防止)
子どもがSNSに裸などの不適切な画像をSNSなどに送信させられるなどの被害を防ぐことができる機能です。AIが自動判断して不適切な写真は撮影できないように判断し、保護者にも通知してくれます。
予め保護者の親端末でTONEカメラの設定をしておきます。
実際に子端末で不適切な画像を撮影しようとすると…
このように撮影をすることができません。それだけでなく予め通知設定をしておくことで、子どもの端末で不適切画像が撮影されようとした事実とその位置情報が即時で通知されます。
日常生活の安心
居場所&移動履歴確認
保護者のスマホから、専用アプリでAIに聞くだけで簡単にお子様の居場所が確認できます。
居場所については現在地、移動履歴は30分となっています。
最近は通話機能のないGPS端末を持たせる保護者の方も多いですが、基本的には1分・3分などの間隔で位置情報を更新しているため、最新の正確な位置情報ではなくおおよその位置の把握となっています。
その点、TONE MOBILEでは確認の度に最新の位置情報の取得し教えてくれるので、タイムラグの少ない、かなり正確な現在位置を表示してくれます。
歩きスマホ防止
事前に設定しておくことで移動状態とスマホの利用状況を検知して、歩きスマホ多発エリアを特定できます。子どものスマホ利用状況をリアルタイムで把握してくれるので、「移動しながら使用している」こともしっかりと教えてくれます。
下校途中など歩きスマホは事故の危険性が高くなります。大人ですら歩きスマホの事故が絶えないのですから、子どもはそれ以上に事故に巻き込まれる可能性が高いです。
子端末には警告を表示して、歩きスマホへの注意喚起ができますし、親の端末でも歩きスマホが行われているエリアを剃ることができます。
親子でしっかりと安全について、スマホの利用の仕方についてを話し合うことができますね。
どうしても歩きスマホが無くならない場合は、特定エリアでの端末ロック設定(ジオロック)を行うことで、設定区域内ではスマホをロックし、歩きスマホを未然に防ぐことができます。
乗り物通知
移動状態を検知してAIが専用チャットアプリで通知します。
例えばお子さんの学年が上がってくると、親が思っているよりも子どもたちの活動の幅が広がってしまうことがあります。友だち同士で勝手に電車に乗って繁華街に出かけてしまったり…
あるいは起きてはならないことですが、車での連れ去りなどの被害にあったりした場合、通常のお子さんの行動ではありえない速度での移動を検知して親端末に警告を送ってくれます。
少しでも普段と違う移動に早く気づくことができれば、事件に巻き込まれることを防いだり、もし巻き込まれてしまった場合にも早い対策が可能となります。
ジオフェンス
学校や塾など特定の場所を設定することで、お子様の到着・移動を把握することができます。最大5箇所の設定が可能です。保護者への通知は「入ったとき」「出たとき」「出入り両方」から選んで設定することができます。
さらに「学校の中に入ったらスマホを使わせたくない(=ロックしたい)」場合などは親機の設定で特定の場所のみスマホ利用を制限=「端末をロック」することも可能です。
親が仕事中でも、自宅で待っていても、子どもが「学校を出た」ことや「塾に着いた」などがわかると安心ですね。
速度は中低速、動画は無制限対象外
後ほどまとめますが、TONE MOBILEの通信回線は500~600kbps。これは中低速回線で一般的に3大キャリアを契約している方の通信回線と比べ、非常に低速です。むしろ一般的な格安SIMと比較しても低速です。
しっかりと理解せずに、基本料金のみで「動画をガンガン視聴したい」などの目的で契約すると不満となります。
一方で、機能を制限して子どもに持たせる、基本的な通話やメールを目的にシニアに持たせるなどの用途であれば、あまり問題にならないですし、むしろ低価格で見守りサービスまで利用できるのでかなり優秀なサービスとなります。
三大キャリア契約の最新のiPhoneは性能的にも比較する対象ではないですが、しっかりと理解して、自身のニーズと合致していると、良いところがたくさん見えてきます。
ちなみに通信無制限対象は以下の『サイトの閲覧』、『LINE』、『SNS』となり、動画の閲覧などは追加の「動画チケット/1GB330円」の購入が必要となります。
利用料金
TONE MOBILEの料金体系は非常にシンプルです。2021年から料金プランが見直され、よりお得になりました。
以前は090番号を使おうとすると通話料金とは別に番号使用料が1,045円(月額・税込)で必要でしたが、こちらは廃止となり、基本料金のみで090番号が利用できるようになりました。今では月額1,100円(税込)で中低速の無制限通信、090番号と050番号の電話基本利用料(通話料は別)、子どもの見守り機能が全てセットになっています。
もちろん電話に関しては基本利用料なので、電話を多くかけたり、090かけ放題(税込1,045円)を別途追加するとその分、料金は上がります。また、動画視聴に関しても「動画チケット」の追加購入(1GB/330円)が必要です。
しかし、基本の料金が安く必要に応じてサービスを追加できるという点で非常にユーザーに優しい料金体系と言えます。
通話料
TONE MOBILEを契約すると、電話番号を2つ持つことができます。090番号と050番号(TONE電話)の2つで利用者は状況で使い分けることが可能です。
通話をたくさんする方は月額1,045円(税込)の090電話かけ放題プランのオプション契約がおすすめです。国内通話1回につき通話5分以内がかけ放題の対象となり、基本利用料と合わせて2,145円(税込)で電話かけ放題のスマホ運用が可能です。
オプション料金
先ほど名前が出てきた090電話かけ放題オプションなどいくつか追加料金の必要なサービスがありますので紹介します。
オプション名 | 内容 | 月額料金(税込) |
---|---|---|
090電話 かけ放題 |
090/080/070番号で5分以内の 国内通話がかけ放題 |
1,045円 |
留守番電話 オプション |
090/080/070番号での留守番 | 385円 |
キャッチホン オプション |
090/080/070番号で現在の通話を保留 し、別の着信に応答 |
275円 |
TONE電話 かけ放題 |
050のIP電話で10分以内の国内通話が かけ放題 |
550円 |
TONE留守番 電話 |
050番号での留守番電話機能 | 198円 |
動画チケット | 1GB分の高層データ通信をチャージ (最大10GB/月) |
1GB/330円 |
安心 オプション |
スマホ紛失・故障時の保証 (交換時5,500円の負担金が必要) |
550円 |
ウイルス チェック |
ウイルスチェックアプリの利用料金 | 330円 |
Wi-Fiオプション | 全国150,000箇所以上でWi-Fi接続 の利用ができるオプションサービス |
398円 |
TONEメール | tone.ne.jpドメインのメールアドレス が利用可能になるオプションサービス |
88円 |
TONEファミリー※ | 親がTONE MOBILEを利用していない場合 に発生する見守り機能の利用料金 |
220円 |
あんしん インターネット※ |
親がTONE MOBILEを利用していない場合 に発生するフィルタリング機能の 搭載されたWebブラウザ利用料金 |
110円 |
なお、保護者がTONE MOBILEを利用していない場合(つまり子どもの端末のみTONE MOBILE、親は他社のスマホなどの場合)、※のついた「TONEファミリーオプション」と「あんしんインターネットオプション」はそれぞれ220円、110円の料金が必要となります。もちろん親もTONE MOBILEならばどちらも0円となります。
子どもにTONE MOBILEを持たせる際に、それ以外のオプションサービスで必要となるのは090かけ放題と動画チケットくらいかと思います。
親子ともにTONE MOBILEの場合はTONE電話(050/IP電話)で親子での通話は0円なのですが、親がTONE MOBILEを利用していない場合、通話料金なども検討に入れなければなりません。LINE電話などを使えば無料ですが、090番号で通話しようとすると料金が発生します。
月に26分〜28分ほど090発信をするならば090かけ放題、月に24分以上の050発信をするならばTONEかけ放題の契約を検討すると良いと思います。
親がTONE MOBILEではない場合の運用
親も子もTONE MOBILEを利用している場合はTONE電話を使うことで通話料がかからないので、動画チケット以外の出費はほぼ必要なく、基本料金の月額1,100円(税込)での運用が可能です。
しかし親子ともにTONE MOBILEという選択肢はかなりレアケースで、実際には親は他キャリアのスマホ、子どものみTONE MOBILEという運用が多くなると思います。
その場合の運用の費用を考えてみましょう。
基本料金 | 1,100円 |
TONEファミリーオプション | 220円 |
あんしんインターネット オプション | 110円 |
合計 | 1,430円 |
さらに、この1,430円に通話料が追加されます。しかし、親子での通話がメインであれば親子でLINEのアプリを入れ、LINE通話で運用すれば1,430円で抑えることができますね。
基本料金 | 1,100円 |
TONEファミリーオプション | 220円 |
あんしんインターネット オプション | 110円 |
LINE通話 | 0円 |
合計 | 1,430円 |
家族以外との通話が必要な場合やLINEの利用を制限したい場合は、LINE通話以外の検討も必要です。
基本料金 | 1,100円 |
TONEファミリーオプション | 220円 |
あんしんインターネット オプション | 110円 |
TONE電話かけ放題オプション | 550円 |
合計 | 1,980円 |
その場合、TONE電話かけ放題オプションをつければ050発信で10分以内のかけ放題が550円となるため月額1,980円での運用となります。なお、090かけ放題であれば090発信で5分以内のかけ放題となり、月額2,475円での運用となります。
基本料金 | 1,100円 |
TONEファミリーオプション | 220円 |
あんしんインターネット オプション | 110円 |
090かけ放題オプション | 1,045円 |
合計 | 2,475円 |
このようにTONE MOBILE同士の運用よりも必要な料金が高くなってしまいます。とはいえ優れた見守り機能が含まれているので、それでもかなりお手頃な料金ではあると思います。
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TONE MOBILE 通信回線について
見守り機能が充実のTONE MOBILEのサービスですが、ではその通信回線の速度などはどのようなものでしょうか?
通信の容量と速度について
トーンモバイルでは基本的な通信については基本使用料月額1,100円(税込)の中で定額無制限となっています。
その特徴とは通信速度。無制限で使えるとは言いながらもTONE MOBILEの公式HPでの表記では、その通信速度500~600kbpsほど。
一般的に格安SIMで提供される回線の通信速度の理論値は100〜500Mbpsなど。ただこれはあくまで理論値で、実際の使用では20Mbps出れば良い方とされています。大体が5〜7Mbps程度のようです。
ここでポイントになるのは「単位」です。
Mbps(メガビーピーエス)とkbps(キロビーピーエス)
Mbpsはmegabits per secondの略で、データ通信における速度の単位です。1Mbpsは1秒間につき1メガビット(0.125MB)のデータを転送できるという意味です。1,000Kbps(キロビーピーエス)=1Mbps、1,000Mbps=1Gbps(ギガビーピーエス)となります。
TONE MOBILEの通信回線の単位は「Mbps」ではなくてその1000分の1、「kbps」となっています。
一般的な格安SIMが契約の上限量を使い切った時に速度制限を受けると、200kbps程度の通信速度になってしまいます。ですのでTONE MOBILEの無制限の通信速度は500〜600kbpsなので、速度制限を受けた状態の2〜3倍程度の速度です。低速通信ではなく、中低速通信と言えます。
TONE MOBILEはその回線の特徴から基本料金の通信回線では動画の視聴はできないとしっかりと公式HPに記載しています。実際には絶対に試聴ができないのではなく、「できるけれども非常に読み込みに時間がかかる、状況によっては読み込みがされず試聴ができない」といった感じです。
動画のような通信速度と容量が求められる場合、追加で「動画チケット」を購入する必要があるのです。「動画チケット」は他社の「高速通信の容量追加」と同様の意味合いです。
実際にブラウザでネットを閲覧する程度であれば、追加料金のない中低速通信でも、少しもっさり感はありますがストレスを感じるほどの遅さは感じませんでした。もちろんYouTubeなどを視聴しようとするとなかなか読み込まず、断念したくなる速度ではありましたが。
しかし動画やゲーム以外の話になれば、僕自身が使用していてSNSやWebブラウジング、見守り機能の使用では全く問題のない使用感でした。
使用する場所や時間帯など使用環境に大きく影響を受ける通信速度ですので、心配もあるかもしれません。参考程度ではありますが、神奈川県川崎市の川崎駅周辺で人の多い休日の昼間に使用した時は全く問題なく使用できたこともお伝えしておきます。
動画チケット制について
TONE MOBILEでは通信の際の容量と速度が必要となる「動画視聴」に関しては「動画チケット」というサービス名で必要に応じて、購入できるようにしています。
追加で料金が発生と書くと、ものすごく抵抗がある方もいるかと思います。
ただ、他社の格安SIMでも低容量のプランを選択して、必要ならば容量追加をするという使い方をしていくのであれば、実はそこまで大きな違いはありません。むしろ動画はほとんど見ず(見せず)、高速通信が必要ない人は低価格で抑えられるという良心設計でもあります。
実際にTONE MOBILEの口コミを見ると、「通信速度が遅すぎる」などの評価を見かけることがあります。これは使用の環境(場所や時間帯)によって左右されるので事実である場合もありますが、TONE NOBILEの特徴を掴んでいないが故の誤解である場合もあると思います。
前項の通信速度でも触れましたが、僕が実際に使用してみて中低速通信でもネットの閲覧や通話、メッセージの送信はそれほどのストレスなく使用することができました。
下の表では主要各社で高速通信のできる容量が最も低いプランを選択し、3GBまで容量追加した場合の料金比較し、ピンクの字で表示しています。この表で見ると、TONE MOBILEの動画チケットは高額なわけではなく、むしろ安い部類であるということがわかります。
基本料金 | 1GBあたりの 追加料金 |
3GB利用時の 合計額 |
|
---|---|---|---|
TONE MOBILE (0GB) |
1,100円 | 330円 | 2,090円 |
U社(3GB) | 1,628円 | 1,100円 | 1,628円 |
O社(1GB) | 770円 | 550円 | 1,870円 (990円/3GB) |
I社(2GB) | 858円 | 220円 | 1,078円 (1,078円/4GB) |
m社(1GB) | 1,298円 | 550円 | 2,398円 (1,518円/5GB) |
Y社(3GB) | 2,178円 (家族割適用で990円) |
1,100円 | 2,178円 (家族割適用で990円) |
もちろんこれは低容量プランで契約し、必要があれば容量追加していくという運用方法の場合です。
下に括弧で表示されているのは、その事業者がもともと用意している3GBプランなどを契約した場合の月額となっているので、初めから3GBほど毎月使うのであれば、容量追加で運用するよりも安上がりです。
その点ではTONE MOBILEにはそのようなプランがないため、少し割高に見えてしまいます。
しかし、忘れてはいけないのはTONE MOBILEの料金には、他社にはない様々な見守りの機能が含まれての料金設定であるということ。
小学生に通話機能のないGPS端末を持たせるだけでも月額500円〜1,000円程度かかることを考えれば、TONE MOBILEは適正な価格であると感じました。
ちなみに端末のロック(利用制限)として22時〜6時まで使用しないルールを守れると、ご褒美として動画チケット1GBがプレゼントされる設定があります。
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見守りスマホとしての評価
様々な機能がある『TONE MOBILE』ですが、見守りスマホとしてどの程度の評価がされるのでしょうか。
小学生のスマホとしてはかなりおすすめ
小学生に持たせるスマホとしてはかなりおすすめできるサービスです。
僕自身は我が子が小学校に上がるまでは「小学生に携帯やスマホは必要ないのでは?」と思っていました。そのため入学当初は通話やメール機能がなく居場所だけがわかるGPS端末を子どもに持たせていました。
しかし、実際に小学生になってみると子どもと連絡をとりたい場面が多くあることに気がつきました。
GPS端末で居場所を調べると、寄り道して本来いるべきではない場所に表示があったり…GPS端末のSOSボタンが押されたけれど「本当に困っているのか」わからなかったり…
反対に子どもから連絡をとりたい時も多くあったようです。自宅の鍵を忘れてしまったり、習い事の準備で困ったり。
ただキッズケータイの多くは居場所の検索は保護者の端末から手動で行う、そしてその都度、料金がかかるなどその点に不満がありました。
TONE MOBILEはGPS端末とキッズケータイのいいとこどりのような端末です。居場所をリアルタイムで何度でも検索し取得できますし、設定した箇所への出入りもその都度、保護者に通知してくれます。
もちろんインターネットに繋がっており、できることが多いスマートフォンなのでお子さんに安易に持たせることを躊躇する保護者は多いと思います。
実際に使用してみてTONE MOBILEのサービスは狙いが明確で、よく作り込まれているという印象です。
年齢とともに設定を変えていき、お子さんの成長に合わせたスマホに変化させていけるので危険なネット社会からも守ってくれたり、しっかりと子どもを守りながら必要な機能をしっかりと提供してくれる、さらに価格も抑えられていると、かなり優秀なサービスだと感じました。
デメリットとしては「端末が少し大きめ」ということと「防水性能がない」ことが挙げられます。小学生が使う場合、雨や水に濡れるシーンは多いと思うので防塵防滴に性能は欲しいところでした。
専用端末では中学生以上には物足りないかも…
しかし中学生以上になると専用端末では少し物足りないと感じる場面も出てくると思います。
きっと動画を見たり、ゲームをしたりしたいという思いが強くなっていく中で、端末自体のスペックがとても高いわけではないので少し不満になるかもしれません。通信速度が中低速、通信速度を早めるための動画チケットも月に10GBまでと端末だけではなく、サービス面で保護者のニーズと子どものニーズにギャップが出てくることも想像できます。
もちろん元々の中低速でもネットの閲覧やSNSなどは問題なく行えます。しかしゲームなどスペックと通信速度が必要な用途も増えてくるについて、小学校時代よりも求めるところは高くなってくると思います。
何より、そのぐらいの年頃になると「iPhoneが欲しい!」という子も多いのではないでしょうか?
物足りないと感じたらiPhone用のSIMで運用
TONE SIM(for iPhone)でSIMだけ契約
基本的には子端末は専用端末である「TONE e21」を使用することが前提でフルサービス・低価格を実現しているTONE MOBILEのサービスですが「iPhoneで見守り機能を使いたい」というニーズに応えたサービスも始まっています。
このTONE SIM(for iPhone)というサービスは自身で用意したiPhone端末に挿すことで、TONE MOBILEの見守り機能などを使えるようになるSIMカードのみを契約するサービスです。
iPhoneを使いたいというお子さんのニーズとTONE MOBILEの見守り機能を使って安全にスマホを持たせたいという保護者のニーズに応える形で生まれました。
対応するiPhoneはSIMフリー版とdocomo版はiPhone 5s以降(docomo版iPhone SE 第2世代については検証中)、au版とSoftBank版はSIMロックの解除をすることでiPhone 6S以降の機種(iPhone SE 第2世代については検証中)となっています。
TONE SIMでできること、できないこと
『TONE SIM(for iPhone)』は専用端末ではなくiPhoneにSIMを指すことでTONE MOBILEの様々な見守りサービスを使うことができます。
しかしTONE MOBILEの全ての機能が使えるわけではなく、一部は非対応となっています。詳細は以下の表にまとめてあります。
子端末がTONE端末 | 子端末がiPhone (TONE SIM) |
|
---|---|---|
居場所確認/ 移動履歴確認 |
○ | ○ |
ジオフェンス | ○ | ○ |
アプリ利用制限 | ○ | △ レーティング による制限と 一部アプリが対象 |
アプリ利用 時間制限 |
○ | △ 一部アプリが対象 |
端末利用時間制限 (TONEのロック) |
○ | × |
ホーム画面の 変更・固定 |
○ | × |
あんしん インターネット |
○ | ○ |
家族サポート | ○ | × |
利用状況の把握 | ○ | × |
バッテリ状況 の把握 |
○ | ○ |
チケット購入 時の通知 |
○ | ○ |
歩きスマホ警告 | ○ | ○ |
ゆるやか見守り | ○ | ○ |
ライフログ データ閲覧 |
○ | ○ |
伝言 | ○ | × |
エアノック | ○ | × |
無料通話 | ○ | ○ |
このように見ると「使えない機能が多いのかな?」と不安になるかもしれません。
しかしその点はあまり心配いらず、iPhone側の機能でその部分を補ってくれるものがたくさんあります。例えば「端末利用時時間制限」や「利用状況の把握」などはiPhone側の機能で設定できますし、iMessageやFaceTimeの機能を使えば無料のメッセージや無料通話、無料ビデオ通話も可能です。
利用料金は専用端末に比べて、若干高め
『TONE SIM(for iPhone)』は基本料金が通常のTONE MOBILEよりも550円高い1,650円に設定されています。また動画チケット(1GB)も通常の330円より160円高い490円に設定されています。
基本料金 | 1,650円 |
---|---|
TONEファミリーオプション ※保護者がTONE MOBILE使用していない場合 |
220円 |
あんしんインターネットオプション ※保護者がTONE MOBILE使用していない場合 |
110円 |
合計 | 1,980円 |
※動画チケット(1GB) | 490円 |
その他、保護者がTONE MOBILEを使用していない場合はTONEファミリーオプションやあんしんインターネットオプションの料金が発生します。
モデルケースとして「親はTONE MOBILEではなく、TONE SIM(for iPhone)を契約し、月3GBの動画チケットを使う」場合は合計3,450円が1ヶ月の利用料金となります。
最近では大手キャリアのサブブランドや格安SIMが、通信速度もそこそこ出て1ヶ月に20GB使えるプランなどを3,000円程度の料金で販売していることからすると多少、見劣りするように見えてしまうかもしれません。
しかし、TONE MOBILEの強みはやはりその「見守り機能」。
子どもを様々な危険から守りながらスマホを運用していくという観点では、通信速度や容量だけでは見えてこない価値が確かにあり、間違いなく「安心を低価格で得ることができる」サービスであると言えます。
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まとめ
今日は「【TONE MOBILE(トーンモバイル) 使用レビュー】見守り機能満載のキッズスマホ、新機種『TONE e21』で安心スマホデビュー!」について書いてきました。
TONE MOBILEは子どもの現在位置や行動履歴、特定の場所への出入りを保護者に通知してくれるなど子どもの生活の中に潜む危険から子ども達を見守ってくれる機能を持ったサービスです。
生活面の安全だけでなく、年齢に応じた制限をかけることでネットなどの危険から子どもを守りながらスマホを使わせてあげることができることも魅力の一つです。
AIが不適切な画像を判断して子どもを自撮り被害から守ることもできるなど、見守り機能が非常に充実しています。
専用端末も新しく高性能な「TONE e21」となり、ますます使い勝手が良くなっていますが、iPhoneを使いたいという方にはTONE SIM(for iPhone)というSIMカードのみの契約プランも用意されています。
小学生の子どもを持つ家庭には特におすすめのサービスです。
以上、ヨッシーでした。