皆さん、こんにちは。ヨッシー(@papatoko1)です。
今回は通学や習い事の際にお子さんの安全を見守る「見守りGPS端末」についてのお話です。
では、そもそも子ども見守りGPSって何なのでしょう?
いや、そもそも…当たり前に使っている言葉だけど、GPSって何なんだろう?


Global Positioning System,
全地球測位システムのことだよ。
GPSは米国により打ち上げられたGPS衛星と信号をやり取りすることで、GPS端末をもつ人の現在位置を知るシステムのこと。
もともと軍事用に開発された技術ですが、現在では様々な民生的用途で使われるようになりました。
…カーナビとか?


そう、大正解!
有名なカーナビだけでなく、船舶や航空機、登山など様々な分野で今や不可欠なシステムになっています。
そして忘れてはいけない分野が「防犯」です。子どもやお年寄りの位置を知ることができるので事件や事故を未然に防いでいく、と言う考え方です。
特に子どもの防犯で思い浮かべるのが「キッズ携帯」かと思います。docomoなど携帯電話会社が各社で販売する、GPS機能付きの携帯電話です。
非常に便利なのですが、携帯電話の持ち込みが禁止の学校も多いため、子供に持たせることができないという家庭も多いです。
そもそも、低学年の子に携帯を持たせるのは少し不安…

そこで最近では、携帯機能のついていないGPS端末「子ども見守りGPS」の人気が高まっています。電話機能がついていないため、小さな子にも安心して持たせることができますね。
現在では多くの企業が参入し、様々な選択肢があるサービスとなっています。
今回の記事ではそんな見守りGPS端末について、基本機能などを説明した後、オススメのモデルを紹介してきたいと思います。
それでは見ていきましょう!
Contents
見守りGPSの基本機能
では、そんな見守りGPSの主な機能4つを見ていきましょう。
①現在地の表示
端末の所持者=子どもが今どこにいるのかを示してくれる見守りGPSの最も基本的な機能です。GPSで現在地を把握できます。
正確いうと現在地ではなく、「最後にGPS衛星と位置情報を送受信した場所」を表示します。
位置情報を送受信して、現在地の情報を更新する頻度はサービスや機種によって異なります。

1分、3分、60分、手動での更新など様々です。
更新頻度が高い方が、より正確な位置情報を常に表示してくれますが、その分、バッテリーの消耗が激しくなります。

画像は『soranome』のものです。アプリ上でgooglemapが連動しており、子どもの現在地を表示してくれます。
こちらは位置情報と位置情報を直線で結び、移動履歴としてくれます。
そのため、更新頻度が高い方がより細かく線が結ばれ、より正確な移動履歴となります。
②移動履歴の確認

現在地の記録を蓄積した「移動履歴」を見ることができます。履歴からGPS端末がどのように動いたか、つまり子どもがどのように動いたか、いつどこにいたかを遡って追うことが可能です。
画像は車で移動した時の位置情報のため、実際には通れない斜めの線で結ばれています。

子どもの歩行スピードならゆっくりなので、もっと正確な表示になります。
③通知エリア設定
よく行く場所をあらかじめ指定エリアとして設定することで、そのエリアに子どもが入ると保護者のスマホに通知してくれる機能です。
「学校」や「学童」、「習い事」などの場所をあらかじめ設定しておくと、その場所に着いた時や離れた時に、スマホに通知が届く機能です。

自宅周辺に設定しておけば、「家に帰ったな」や「もうすぐ帰ってくる」と知ることができます。
④複数人で見守り
ひとつのGPS端末の動きを把握できるのは、1人ではなく複数で可能です。
ひとつの見守りGPS端末(=1人の子ども)を何台のスマートホンと紐付け(=何人の大人で見守り)できるかという機能で、サービスによってその人数は異なります。
例えばパパとママだけではなく、じぃじやばぁばにもスマホアプリをインストールしてもらえば、複数人での見守りが可能になります。
ママがいつでも、子どものトラブルに対応できるわけではありませんね。
いざ、という時に日ごろから家族で共有しておけばリスクを最小限に抑えることが可能です。
今日は出張で遠くにいるから、ばぁばに迎えに行ってもらおう!


⑤防塵・防滴性能
見守りGPSは毎日の利用が想定されます。そして大体の方がランドセルの側面のフックにつけて使用することになります。
毎日の登下校では雨模様降ることがありますし、子どもは川に落ちることもあります。

僕は10年以上、学童保育に関わっていますが、川やビオトープに落ちて帰ってくる子はたくさんいました笑
そのため各社の見守りGPSは防塵・防滴性能を備えています。
どのメーカーのものを購入しても、多少の雨は問題ありません。
電気製品の防水・防塵性能を表す規格のことでIP+数字2桁で表される。
数字部分の1桁目→埃等の異物の侵入に対する保護の度合いを0から6の7段階で表示。
IP5◯:粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
数字部分の2桁目→水の浸入に対する保護の度合いを0から8の9段階で表示。
IP◯5:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない。
見守りGPSとキッズ携帯、どう違うの?
我が家が、子供の位置情報を知りたいと考えた時、GPSの他にキッズ携帯や忘れ物防止タグについても検討しました。
見守り用GPSとの違いは何でしょうか??
キッズ携帯との違い
子どもの防犯を考えたときにまず、検討に上がるのは「キッズ携帯」かと思います。docomo、softbank、auなど携帯大手3社全て「キッズ携帯」といわれる製品を取り扱っています。
キッズ携帯の特徴は概ね、以下の通りです。
- 携帯なので、通話(着信・発信)ができる
- テキストメッセージ(メール)も送受信可能
- GPS機能で現在地を知ることができる
- 防犯ブザー機能がついている
- ネット、SNS、ゲームなどの機能は制限されている
このように機能としては便利で、とても頼もしいのですが、『携帯電話』であるという事実は状況や年齢によってはメリットにもデメリットにもなり得ます。
最近は「携帯電話の持ち込み」自体を禁止している学校も多いので、そもそも家庭内で検討に上がらないことが考えられます。
小学1年生に携帯電話を持たせるのは心配だし…


安全に正しく使うには少し早いかも…
そして位置情報を取得するたびに「1回の問い合わせにつき◯円」と料金がかかることもデメリットと言えます。
その点、見守りGPSは通話やメールはできませんが、学校への持ち込みも問題ありません。位置情報の取得も追加料金もありませんし、安心して導入することができます。
・キッズ携帯は便利だが、持ち込み禁止の学校が多い。
・低学年の子どもに通話機能などは少し早い。
・親と同じ通信キャリアが必要となり、格安SIM運用の保護者には向かない。
・位置情報の取得にその都度、料金が発生する。
GPSトラッカー(忘れ物防止タグ)との違い
実は僕、「子どもの迷子防止のために何か対策できないか」と考え、『GPSトラッカー(忘れ物防止ダグ)』という製品を5歳と3歳の子どもたちのカバンに取り付けています。

『tile』という忘れ物防止用のGPSトラッカーです。

僕のスマートフォンからこのトラッカーが30メートル離れてしまうと、スマホアプリのアラームが鳴る仕掛けです。

たまにスーパーなどで逸れてしまいそうなときに便利です。
ひとつ2,000円程度で売られており、その後の通信費用などもかかりません。バッテリーも数ヶ月単位で持つなどメリットもあります。
しかし、このような忘れ物防止用のトラッカーは基本的な原理として「LTEや3G、Wi-Fiなどの通信回線は持っておらず、スマホとのBluetoothを利用」しています。
スマホと本体をBluetoothで接続し、その接続が切れた時にアラームを鳴らして注意喚起を促す、最後に接続できた場所を記録し紛失を防ぐ、ことを目的としています。
そのため、必ずGPSトラッカー(を持っている子ども)が親(のスマートフォン)の近くにあり続けることが前提となります。
我が家のような乳幼児のお子さんは、基本的には必ず保護者の近くにいる状況かと思うので迷子防止に利用することが可能ですが、行動範囲が広く、基本的に「子どものみで行動する」小学生の防犯対策への活用は難しいです。
・そもそも忘れ物防止用の製品である=製品が地球上のどこにあるかではなく、自分の近くにあるかを知るための製品である。
・乳幼児の迷子防止なら活用も可能だが、駆動範囲が広く、子どもだけで活動する小学生の防犯対策には使えない。
見守りGPS オススメ6社の比較
soranome、GPS BoT、どこかなGPS、まもサーチ、みもり、FamilyDotの機能比較
見守りGPSの購入を検討する際に、差が出てくるのが基本機能以外の差別化の機能です。
各社、細かな部分で「できること・できないこと」が異なります。
そこでどのような違いがあるのか、今、人気の主要なサービスを徹底比較してみました。
今回、比較するのは「soranome(ソラノメ)」、「GPS BoT」、「どこかなGPS」、「まもサーチ」、「みもり」、「FamilyDot」の6社です。
まずは各社の機能を表にまとめました。

5つの基本機能は、見守りGPSとしての要の機能です。各社、基本をしっかり押さえているため大きな差はありませんが、違いが見られるのが「見守り可能人数」です。

何人で見守るのか、検討して購入が必要ですね。
基本機能以外に差別化を図る機能が各社にあります。
子どもからの発信が可能な「通知ボタン」
その中でも「通知ボタン」の有無は、比較のポイントになってくると思います。
基本的には通話やメールなどの子どもからの発信が行えない見守りGPSですが、保護者のスマホに通知を送ることができる「通知ボタン」がついたモデルがあります。
子どもがGPS本体のボタンを押す事で、スマホにプッシュ通知が届くのです。
困ったときや危険に遭遇したときに押す、でも良いですが、家族間でルールを決めれば、この機能を応用することも可能です。
通知の意味を親子間で「終わったよ」や「迎えに来て」に決めておくと、子どもからの意思表示に使えますね。
公文や、試合など普段と違う場所での活動があるサッカーの習い事など終わり時間の読みづらい習い事に、この機能は便利です。
なお、この機能がついているのは、「soranome」「どこかなGPS」「まもサーチ」「みもり」の4社です。
手動で最新の位置情報を取得「現在地検索」
次に「現在地検索」の機能ですが、これは知りたいときにリアルタイムな検索で見守りGPSの場所を検索できる機能です。
見守りGPSの場所はスマホのように常に自分のいる場所の信号を送信しているわけではありません。
保護者の設定した更新頻度に応じて、位置情報を送信するためです。

本体の小型化によりバッテリーも小さくなるので、電池の消費量を抑える必要があるのです。
バッテリーを長持ちさせるには更新頻度を下げる、その分、リアルタイムな位置情報ではなくなり、正確性が下がっていく…というジレンマがあります。
この「現在地検索」の機能があれば、普段は更新頻度を30分などの長めに設定しておき、位置を知りたいときだけスマホのアプリから問い合わせるということができます。
そのためバッテリー消費を抑えた運用が可能になります。このような機能がついているのは比較的電池容量の小さい「どこかなGPS」と「まもサーチ」の2社となります。
soranome、GPS BoT、どこかなGPS、まもサーチ、みもり、FamilyDotの性能・料金を比較!
ここまで各社、見守りGPSの機能の違いを見てきました。
しかし、運用していくためには機能の数だけではなく、料金や端末の性能も重要です。
こちらも比較表を作ってみました。

※2020年8月現在の情報です。バッテリー持ちも環境によって変動します。購入前には必ず公式HPを確認してください。
料金(月額利用料・端末代金など)
今回紹介する6社のサービスは大きく分けて2つの料金体系にわかれています。
1つ目は端末代金を支払い、あとは毎月、月額利用料を支払っていくもの。初期費用を抑えることもでき、縛りの期間もないのでやめたいときに違約金なして解約できます。契約期間の縛りはないですが、トータルすると次に紹介する買い切り型に比べてランニングコストが高めになります。

今回、紹介するものではsoranome、GPS BoT、まもサーチ、みもりの4種類がこちらに分類されます。
2つ目は買い切りで、初回の購入時に端末代金と2年分の利用料を支払ってしまうもの。初期費用はかかりますが、買い切りなのでその後2年間は追加料金は発生しません。トータルでみるとコストが抑えられます。
しかし、途中で利用をやめた場合でも返金はない(=2年分の料金は支払う)ので、注意が必要です。
こちらに分類されるのはどこかなGPSとFamily Dotの2つです。

充電頻度に影響「バッテリー容量」
バッテリーの容量が大きいモデルなら、更新頻度を上げてできるだけ正確な位置情報を取得しながら、充電の頻度を下げていくことができます。
見守りGPSは子どもが使うものなので多少、保護者の管理も必要となってきます。

いざというときバッテリー切れでは何の役にも立ちません…
自身の生活リズムの中で、無理なく運用できるものを選びたいところです。

おすすめは1週間バッテリーが持つモデル。仕事がなく、落ち着いて子どもと一緒に確認してあげられる週末のルーティンで充電しましょう。
通信方式
見守りGPSは携帯電話と同じように通信回線を使って情報を送信しています。採用されている通信方式もメーカーや機種によって異なります。
見守りGPSは大きく分けて現在の主流「LTE」回線と近い将来のサービス停止が宣言されている「3G」回線からの選択となります。
LTE方式は3Gと比べ、省電力化されているので、LTE方式を採用しているもの方がのバッテリー持ちが良いです。そして通信が高速で、安定しているのもLTEの特徴です。
ちなみに3大キャリアは3G回線のサービス終了時期を告知しています。
- au→2022年3月
- SoftBsnk→2024年1月
- docomo→2026年3月
3G回線を利用しているサービス(みもり・Family Dot)を選択する場合、どのキャリアの回線を使っているか、使いたい期間にサービスが終了しないかを把握しておく必要がありますね。
子供用見守りGPS 各社の特徴・オススメは?
それではここからは、各社の特徴とおすすめポイントなどをご紹介していきたいと思います。
GPS精度・SOS通知・バッテリー持ちの「soranome(ソラノメ)」

精度が高い現在位置の測定
今回、紹介する6社の中で、「soranome」は現在位置の測位の精度が高めなようです。実際に使用しましたが、比較的正確に現在位置を表示してくれました。
測定に準天頂衛星「みちびき」を採用しているのも、高評価です。
いざというときのSOSボタン
「soranome(ソラノメ)」の特徴は、本体中央のSOSボタン。このSOSボタンを「3回」もしくは「長押し」した場合に、スマホにプッシュ通知が届きます。
他にも通知ボタンついてるモデルあるじゃん?


「soranome」にしかない機能があるんだよ!
そうなんです。SOSボタンを押すと測位間隔短縮され、自動的に通知が送られるというのは「soranome」にしかない機能です。
普段の位置更新頻度は最短で3分です。しかし、この「SOSボタン」が押された場合は1分間隔で位置測位をしてくれ、自動かつ定期的にアプリに通知を行ってくれます。
万が一の時にはとても安心な機能だね!

学童あるあるですが、ランドセルを背負う時などに防犯ベルがなってしまい、焦る…なんてことが多いのです。ソラノメなら長押しもしくは3回押す必要があるので誤操作はかなり減りそうです。
ちなみに名前はSOS通知ですが、親子でルールを決めれば「迎えに来て」などの用途として使えます。
1週間持つバッテリー
通信方式「LTE」の中では「GPS Bot」の次に電池容量が多い700mAhです。最短の更新間隔「3分」で1日約12時間稼働しても、1週間ほど電池が持つようです。
見守りGPSを選ぶ際に、電池持ちの1週間という境目はかなり重要です。
週末のゆとりの中で毎週1回充電すればいいのか、週の途中で何度か充電する必要があるのか、は働く親にとっては大きな違いかと思います。
あんしん補償パックで故障も怖くない
今回紹介する6社の中でこの「soranome」だけが補償プランを用意しています。
月額220円(税込)かかりますが、以下の条件で本体が故障・紛失した場合3,300円の交換手数料を支払うことで新しい端末と交換してくれます。※端末交換の年間の利用条件回数は1回まで
- 取扱説明書及びその他の注意事項等の記載内容に従った正常な使用状態の下で機器が故障した場合
- 機器が水濡れで故障した場合
- 機器が破損した場合
- 機器が全損した場合
- 盗難・紛失した場合
10年以上、学童保育に関わっている僕からすれば1年生や2年生のうちは非常に頻繁にものを壊して帰ってくるのが当たり前。傘や防犯ブザーなどもよく壊れます。
あんしん補償パックへの加入は多少お金がかかりますが、その安心感は絶大です。
シリコンカバー4色が同梱
端末の料金が高めのsoranomeですが、始めからシリコンケース4色がついてくるため、別途用意する必要がありません。

気分や服装に応じて、カバーを変えて楽しめます。
トータルコストは高め
soranome(ソラノメ)の2年利用の料金は、他社と比較すると事務手数料3,300円もかかり、2年間利用で3万円越えとなります。

やや高めの印象です。
・準天頂衛星みちびき採用でGPS精度が高い
・SOSボタンはsoranomeだけの機能
・1週間持つバッテリー
・故障、紛失への補償パックが選べる
・4種のシリコンカバーが始めから付属
・2年間の必要経費が高め


電池持ちNO,1 バランスで選ぶなら「GPS BoT」

バッテリー容量が大きく、電池もちが1番
「GPS BoT」の1番の特徴はなんといっても、そのバッテリー容量=電池持ちです。
現在、販売されているのは第2世代で、第1世代の弱点とされていた電池持ちを大きく改善してきました。
その結果、今回紹介するモデルの中で最大の1400mAhの容量を搭載し、最大2週間も電池が持つようになりました。
位置情報の更新間隔を最短の1分30秒に設定すると7日間、更新間隔を3分にすればなんと14日間もバッテリーが持つ計算です。
自動学習する行動範囲機能
見守りGPS所持者=子どもの行動を約1ヵ月、自動学習してその子の「行動範囲」設定してくれる機能は、「GPS BoT」にしかない機能です。
行動範囲から外れた動きをとると、念のため保護者のアプリに通知が来ます。
自動学習なので、子どもの慣れや成長に合わせて行動範囲を修正してくれます。

普段と違うルートや誰かの家に勝手に遊びに行ったり…もちろんトラブルの際も発見が早まります。
見守り人数は無制限
保護者アプリをインストールして、見守りの中心となるのはもちろんパパやママが多いと思いますが、やはり見守りは多い方が安心。
人数無制限で見守りが可能なので、じぃじやばぁば、おばさんなどにアプリをインストールしておくといざというとき便利です。
中高生の兄弟も活躍するかも!

利用コストは平均値
2年間の料金は今回紹介する6社の中で平均値に位置しています。
縛りもないため、契約しやすい価格帯ですね。
GPS精度が低め
第1世代の時に電池持ちと同じく、厳しい意見を受けていたのがGPSの精度。
第2世代では、準天頂衛星「みちびき」を活用した高精度測位対応となりました。
ただ、それでもネットの口コミでは多少厳しめの意見も多く、第2世代でも精度は課題として残っているようです。
通知ボタンがない
「GPS BoT」を選ぶ際に大きな分かれ道になるのが、この通知ボタンがないという事実。
これはシンプルにどこにいるかだけ知れれば良いならばなんの問題もありません。
しかし見守りGPSには通話やメール機能がないため、子どもからの発信ができる通知ボタンがない場合、完全な片側通行の端末になります。
イタズラによる通知もないですが、子どもからの発信もできません。
・バッテリー持ちが1番(7日〜14日)
・行動範囲を自動学習し、そこから出た場合、通知してくれる
・見守る人数は無制限
・GPSの位置情報精度が低め
・通知ボタンがないため、子どもからの発信はできない
バッテリー持ちは課題だけれど最安値「どこかなGPS」
2020年3月にサービスを開始した新しい見守りGPS、「どこかなGPS」です。ソフトバンクから発売されていますが、保護者の携帯がソフトバンクでなくても大丈夫です。

2年間の利用料が6社中、最安値
最大の特徴が本体代を含む2年間利用料の「13,200円」と、6社の中では最安値です。
Amazonでも購入可能です。
注意が必要なのが、支払いのシステム。本体購入価格に2年間の利用料も含まれているため、途中ですが料金をやめる場合も2年間分の利用料は戻ってきません。
なお、2年経過後以降は月440円(税込)で継続利用が可能です。

1ヵ月でも2年でも13,200円!
ただいま通知(Wi-Fi)で出発や帰宅を正確に把握
「ただいま通知」は自宅のWifiを登録し、そのWifiエリアに出たり入ったりすることで「自宅からの出発」や「帰宅」として認識し、その情報を保護者アプリに通知してくれます。
GPSだけではどうしても誤差が発生してしまいますが、Wi-Fiを利用することでより正確な情報を取得してくれます。
※どこかなGPSも準天頂衛星みちびきの測位に対応しています。
Wi-Fi情報は最大で5箇所まで登録することができるので、自宅以外でも登録することができます。
例えば祖父母の家や塾などでもWi-Fiさえあれば設定可能です。

Bluetooth機能「はなれたアラート・GPSを鳴らす」
スマホとBluetooth接続することで、GPS本体が見つからない時に音を鳴らして教えてくれる機能や、スマホから離れたら通知してくれる迷子防止機能「はなれたアラート」などの機能が使えます。
「いまどこ検索」と「いまここ通知」
どこかなGPSは子どもの最新の現在位置を知ることのできる機能が2つ搭載されています。
1つ目は「いまどこ検索」で、どこかなGPSの現在の位置情報をスマホから手動で更新し、地図で現在地を表示します。一番知りたい“たった今どこにいるのか”がわかる機能です。
基本設定の更新頻度は3分が最短ですが、このいまどこ検索を使うことでバッテリー消費を抑えながら、最新の情報を取得することができます。
そして2つ目の「いまここ通知」はいわゆる通知ボタンの機能です。「どこかなGPS」の本体中央のボタンを押せば、スマホに現在地情報が届きます。
親子でルールを決めておけば、「今から帰るよ」「迎えに来てね」がボタンひとつで連絡できます。
電池持ちは悪く、頻繁な充電が必要
バッテリー容量は「397mAh」しかありません。そのため電池持ちは非常に悪いです。
公式サイトでは約4日の連続利用日数と表記されていますが、更新頻度をもっとも細かい3分ではなく5分に設定し、その他の通知設定を全てOFFにした場合と注意書きがあります。
更新頻度を最短3分、その他の通知設定もONにした場合、ほぼ毎日(少なくとも2日に1回)充電しなかければならないと思います。
・6社の中での最安値13,200円で2年利用可能
・通知ボタンや位置情報更新機能で最新の情報を取得
・wifi接続通知でより正確な帰宅情報を取得
・Bluetooth接続で迷子を防いだりや端末を探せる機能あり
・電池持ちが悪い(最低でも2日に1回は充電が必要)
・履歴保存期間が3日間だけ
・位置の最短更新頻度3分
※現在、AmazonはじめSoftBank公式オンラインショップなど全てで在庫なしの状況です。今後の入荷予定も未定とのことで、再販があるのかもわからない状況です。
最軽量・最小サイズの「まもサーチ」

2020年4月より販売されている新しいGPS端末、「まもサーチ」です。
回線はソフトバンクのLTE回線を利用しており、こちらも「みちびき」の電波を利用した測位で位置情報を示してくれます。
最小・最軽量
いちばんの特徴はその重量とサイズ感。重さはたったの22グラム、大きさは直径約4cm、厚さ約1.4cmと今回、紹介する6社のモデルの中で最も小さく、軽いGPS端末となっています。

特に一年生は背負い慣れていないランドセルが非常に重たいため、少しでも軽く小さいものを持たせてあげたいです。
不審者情報と連動
地域の不審者情報と連動して保護者アプリに不審者情報を表示してくれます。
保護者アプリから把握し、心配に応じてお迎えに行くなどの対策がとれるため、便利です。
通知ボタン + 現在地検索
「GPS本体からの通知ボタン」もありますし、保護者アプリからの「現在地検索」も可能です。そのため、より正確な現在位置をすることができます。
Bluetooth接続で親のスマホから離れた場合に通知する迷子防止機能もついています。

支払い方法が選べる(月払いと年払い)
利用料金の支払い方法が「1年払い」と「毎月払い」から選べます。
・本体(5,280円)+1年払い(5,500円)×2年の場合:16,280円
・本体(5,280円)+毎月払い(528円)×2年の場合:17,952円
その差は「1,672円」です。実際に使用してみて、継続して利用していくことに決まったら年払いで支払ってしまうことで、より一層、手頃に利用することができますね。
電池持ちは悪い
サイズが小さい分「電池容量」は6社の中で最小で、「350mAh」です。
公式サイトには「更新頻度2分、1日の稼働を3~5時間の場合で、バッテリー持ちが2~4日」と書かれていますが、実際の運用の中で稼働時間3時間はあり得ないと思います。
やはり毎日もしくは2日おきくらいの充電が必要になるかと思います。なお、今回紹介する6社の中で唯一、充電ドックが付属しているため、簡単に置くだけで充電が可能です。
・6社の中で最小・最軽量の22g
・通知ボタンや現在地検索、バイ御坊市機能などの充実
・専用充電ドックが付属
・利用料は年払いと毎月払いから選択可能
・電池持ちは悪い
機能の豊富さなら「みもり」

今回、紹介するモデルの中で一番多機能なのは「みもり」です。
機能の豊富さNO,1
通知ボタンはもちろんですが、設定したエリア(行動範囲)を出た場合に通知してくれる行動範囲機能も備えています。そのほかにも多くの機能を持っているのが「みもり」の魅力です。
乗り物移動通:移動する速度を監視して、電車やバスに乗ったことをスマホにお知らせします。
音声警告機能:保護者が設定したエリアや地域の皆さんが投稿した危険エリアに進入したとき「みもりGPS」が子どもに注意を促します。

不審者情報連動:日本不審者情報センターから配信される、行政や自治体の不審者情報と連動して、子どもが不審者目撃場所に立ち入った際にブザーで警告します。
危険データベース:地域の方が危険な場所を投稿したり、利用者が気になる危険な場所を投稿することで、地域の人々で危険な場所などを共有して子どもを見守る。
迷子防止機能:迷子防止機能を「オン」にすると、子どもと保護者が一定以上(10m前後)離れたとき、保護者のスマホにプッシュ通知を送信します。
学校モード:地図上から音声を再生したくないエリアを設定するだけで、そのエリア内にいるときは、アプリの設定や不審者の出没状況に関わらず音声を強制的に停止することができます。エリアから離れると、自動的に音声による見守りが再開されます。
電池持ちは良い
1.300mAhで10日間ほどバッテリーが持ちます。
やはり1週間以上、電池が持つということは日常使いの中で、非常に嬉しいことです。週末に親子で充電の確認をすると安心ですね。
通信方式は3G方式
通信方式が1世代古い3G回線です。通信速度が遅く、GPSの精度に多少影響があるかと思います。また、LTE回線に比べてバッテリーの消費が多いことが欠点です。
また、3大キャリアも数年後のサービス停止を告知しているので、注意が必要です、
2年間の利用料は高め
2年利用でみると値段は、今回紹介の6種の中で2番目に高く2,6000円超えになってしまっています。
機能の豊富さやバッテリー容量を考えると高くないとも思えますが、通信回線が3Gということを考えると、高く感じてしまうところです。
通信回線にこだわりがないのであれば、悪くはない選択となります。
・機能の豊富さNO,1
・バッテリー容量が大きく、10日間電池が持つ
・通信方式は3G方式
・2年間の利用料は高め
手頃な値段と乗り物通知「FamilyDot」

最後に紹介するのは「FamilyDot」です。
料金が安い(2番目)
つい最近までは最安値の見守りGPS端末でしたが、「どこかなGPS」の発売後には2番手になってしまいました。
それでも2年間で16,368円は充分、魅力的です。
ちなみに、
こちらも「どこかなGPS」同様に、最初の端末購入時に2年分の利用料が含まれている料金体系です。
2年経過後は、1年単位5,500円(税込)で延長手続きができます。
乗り物通知機能
車やバスなどの乗り物で移動していることを検知したら通知します。機能をONにしておけば、駅の指定なども不要で、自動で通知をするので便利です。
私立小学校で電車やバスを使って移動する場合には便利です。

一時エリア通知
毎日通う場所ではなくても「一時的なエリア」に設定しておくと、子どもがそこから出ると通知します。今だけ通知してほしい時に使える通知です。

例えば、ショッピングモールでの迷子防止などにも使えますね!
通知ボタンがない
この「Family Dot」は機能が非常にシンプルでわかりやすい反面、通知ボタンの機能もありません。
そのため、子どもから発信することはできません。
通信方式は3G回線
「みもり」同様、採用している通信方式が1世代古い3G回線です。通信速度が遅く、GPSの精度に多少影響があるかと思います。また、LTE回線に比べてバッテリーの消費が多いことが欠点です。
・価格が2番目に安い
・乗り物移動通知がある
・一時エリア通知がある
・通知ボタンがない
・通信方式は3G方式
※本記事に記載した内容は、更新時点で調査した結果をもとにしており、実際と異なる場合があります。また、バッテリーの持ち時間は、利用環境により大きく異なることがあり、記載の内容はそれらを保証するものではありません。実際の機能や価格については、公式ホームページをご参考にしてください。
おすすめの見守りGPSはどれ?
①機能・精度・保証に高い安心感の『soranome』
『soranome』今回、紹介した見守りGPSの中では2年間の維持費がいちばん高いことは事実です。
しかし、見守りGPSを導入する理由は「安心」のため。利用料を抑えられたとしても、実際に利用した時に必要な機能がない、位置情報の精度が低すぎる、壊れてしまいさらなる出費が必要となる、といったことが起こると意味がありません。
機能のバランスが良く、GPS精度の評価もよい、故障の際の補償オプションが用意さている「soranome」は安心を買うという意味では1番オススメのモデルです。
通知ボタンもあり、お子さんからの発信ができるのも魅力ですね。

②価格と機能のバランスがよい『GPS BoT』
「GPS BoT」はバッテリー持ちがよく、充電の頻度が少ないモデルです。
行動範囲を自動で学習してくれるなど、独自の機能もあり、さらには見守れる人数にも制限がありません。
通知ボタンがない、GPS精度が低いという口コミは多少気になりますが、価格とのバランスを考えると、オススメできるモデルです。
③とりあえず低価格『どこかなGPS」
電池持ちが悪く2日に1度は充電しなければならないという欠点はありますが、それでも2年間の利用コストがいちばん安いのは魅力です。
日々の充電が苦ではなく、とりあえず安く見守りGPSを導入したい方にはオススメです。
まとめ
今回は「【人気のGPS端末 比較&レビュー】小学生の通学や習い事におすすめの見守りGPS 6選」について書いていきました。
通学や習い事への道のりはとても心配なものです。しかし、キッズ携帯の持ち込みが禁止されている学校も多く、道中の危険を減らす観点から「見守りGPS」の需要が高まっています。
性能・機能や料金など選択肢が増えている反面、どれを買えばいいのかわかりづらいのも事実です。
現在、人気の6種類はそれぞれ一長一短あるので、是非、比較検討してお子さんと家族のライフスタイルに適したGPS端末を見つけたください!
以上、ヨッシーでした。